引退直前にデイリー連載で振り返る 長州力のアレトーーク!【後編】

6・26後楽園で引退する革命戦士・長州力。2011年4月から7月までデイリー紙上で連載していたコラム「ハイスパート人生 長州力なう」から抜粋して、様々なアレに対して語った長州のホンネをお届けしたい。

公開日:2019.6.25

「名勝負数え歌」藤波辰彌へのアレ

【第7回(11年5月4日)より抜粋】 ラリアートとかサソリ固めとか、技にはこだわってません。その時、その時の感情が自分の体からあふれてきたときに出る技こそが生きている。それが根本的に僕のスタイルなんです。「絶対に倒してやる」って、その昔、藤波さんに向かって行った感情をね、スイッチ・オンできたときは、いい意味で大変なことになる。大阪ではエンジンかけて気合入れますよ。それだけですよ。丸め込まれることが多いけど、集中はキレませんよ。

藤波(左)との対戦では技そのものより感情が優先だった

“虎ハンター”小林邦昭とパンツ一丁でアレ

メキシコ修行時代に共同生活を送っていた盟友・小林邦昭(左)と

【第8回(11年5月5日)より抜粋】 僕にとっても邦昭は同世代で、若手時代の海外遠征では行動をともにした仲です。1980年代初め、メキシコで彼とずっと一緒にいたんですが、実はその時、死ぬ目に遭っていたんですよ。
 ものすごい揺れが来た。とにかく逃げようと、僕はドアの方に向かったら、彼は床をはい回って逆に奥の寝室の方に行こうとしていたんです。「サンペイちゃん!こっちだ、こっちだ!!」って、僕は彼を誘導して一緒に部屋から出た。
 当然、エレベーターも止まってる。僕らは真っ暗な非常階段を数段飛ばしながら、まさに飛び降りていましたね。彼はパンツ一丁、僕も短パンで飛び降りていた。僕はもう「足の骨が折れてもいい」と思いながら飛びましたよ。

前田日明の“顔面襲撃事件”のアレ

これが顔面襲撃事件のあった試合。処分を受けたアキラ(左)を僕は助けたかったですよ。アイツも必死で戦ってたんです(連載時のキャプション)

【第31回(11年6月8日)より抜粋】 昔、新日本プロレスで顔面襲撃事件(※)ってのがあったんですよ。プロレスを全くご覧にならない読者の方は、初めて聞かれる方も多いと思いますが、業界やファンの間ではよく知られているようです。僕とアキラ(前田日明)の間で起こった事件でした。
 今でも、彼と会うたびに、あの時の話題になるんですよ。僕から「お前、アレ、マジだったな!?」って言うと、アキラは「違います、違います!信じてください!!」って(笑)。僕も「いや、信じない」って、よくからかったもんですよ。
 ※…1987年11月19日、新日本の後楽園ホール大会でのUWF軍VS維新軍6人タッグ戦で、前田が長州の顔面を蹴り上げ、右前頭洞底骨骨折で全治1カ月という重傷を負わせた。新日本は前田に無期限出場停止処分を下し、翌年解雇した。

アニマル浜口に教わったアレ

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