引退直前にデイリー連載で振り返る 長州力のアレトーーク!【後編】

6・26後楽園で引退する革命戦士・長州力。2011年4月から7月までデイリー紙上で連載していたコラム「ハイスパート人生 長州力なう」から抜粋して、様々なアレに対して語った長州のホンネをお届けしたい。

公開日:2019.6.25

 昔はジャイアント馬場さんの『全日本』と、アントニオ猪木さんの『新日本』という色分けがはっきりしていました。
 馬場さんは「観て楽しいプロレス」を掲げ、猪木さんは「ストロングスタイル」。新日本の選手たちは「俺たちはストロングスタイルだから全日本とは違うんだ」という自負があった。全日本の選手は「何が“ストロングスタイル”だ」と思っていた。
 僕が全日本に入った時には馬場さんのカラーが間違いなくありました。全日本の選手に緊張感がないわけじゃないんだけど、みんな安心感を持ってリングに上がっていた。僕はそんな全日本でしんどかったです。

全日本プロレスを率いた故ジャイアント馬場さん。オーラがありましたよ(連載時のキャプション)

 ジャイアント馬場さんは、いろんな意味ですごく“でかかった”ですよね。猪木さんとは違うなって、初めて接することで僕は実感しましたね。馬場さん、信頼されてんだなぁって。オーラがありました。そのオーラって、信頼ですね。だから、あんまり外国人選手とのトラブルがなかった。「約束を守る人」っていわれたけど、本当にそうでした。言ったことは遂行する人でしたね。

 それに対して、新日本はカジをすぐ切っちゃうというか。そういう方法論もありだし、どちらがいいか分からないですけど、新日本は選手のコントロールがきかない部分がやっぱりありましたよね。安定している全日本に対して、新日本は実際、ハプニングだらけだったですよ。カジを切ったのが分かる人もいるし、分からなくて戸惑う人もいるし。

プロレスへの思い

 それでも、プロレスはなくならないですよ。どんなに落ち込んでも、戻ってきますよ。今の選手たちは全盛期のアレが分からないから、かわいそうだけど、彼らなりに頑張ってるのかなって。僕らも含めて、あきらめずにプロレスを続けていけば新たな波が来ると思います。

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