初代タイガーマスクの佐山サトル、総合格闘技の五輪競技化に意欲「日本発祥で6年後の五輪目指す」ルール案など尽力で40年「前身はプロレス、猪木さんの思想」
「プロレス・ストロングスタイル」(21日、後楽園ホール)
主宰する初代タイガーマスクの佐山サトル(68)が登場し、パーキンソン病などの難病で闘病中ながら自力歩行でリングに上がりファンにあいさつした。9月に開催された愛知・名古屋アジア大会では、総合格闘技が初めて競技として実施されたが、その“始祖”でもある佐山は「9月に総合格闘技がアジア大会(の競技)に選抜され、日本が発祥の地となってオリンピック(五輪)を目指すことになりました。6年後の(ブリスベン)五輪に参加できれば、日本からは柔道に続き、総合格闘技が2回目となります」と意欲を燃やした。
佐山は新日本・UWFを経て、現代の総合格闘技につながるオープングローブフィンガーなどの競技性やルールを考案。1986年6月30日には、初の総合格闘技大会「第1回プリシュータートーナメント」が開催された。日本オリンピック委員会(JOC)は、総合格闘技の始祖として佐山の功績を公式に認めている。
佐山は「今から40年前、後楽園ホールで第1回の総合格闘技が行われました。その8年前の48年前、恩師であるアントニオ猪木とチャック・ウェプナーとの格闘技戦があって、猪木さんの部屋で話し合いました。『社長、このグローブをつけて新日本で総合格闘技をやりましょう』と。猪木さんは『第1号選手をお前にする』と。40年たって、今(総合格闘技が)オリンピック競技になろうとしています。その前身はプロレスだったんです。その土台は新日本にいた3年間、若手時代の厳しい練習、猪木さんの思想を植え付けられた練習、猪木さんとともに総合格闘技が育ってきたと思ってもらって結構です」と思いを明かした。
バックステージでも補足し、総合格闘技の五輪競技化を目指す上で「格闘技の精神的なこと、武道であることを全世界に広めたい。あいさつとか、作法とか態度とか、そっちの方が必要だと思います」と私見を述べた。最近のMMAについても「時々は見ます。外国の選手、日本の選手もトップ選手はよく見るが、技術が発達してきた」と目を細める一方で、「礼儀、礼節、作法というのはその人たちに言ってもまだ無理でしょうから、総合格闘技が危ないほど、それらが必要なんだということ、態度がより自分を強くしてくれることをわかってもらいたい。侍の礼法、自分を強くするためにあるものなので、礼儀が自分を強くすると理解してもらいたい」と強調した。
また、大会には特別ゲストとして女優の堀ちえみ(59)、夢グループ社長の石田重廣氏(68)、24年パリ五輪レスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級金メダリストの日下尚(25)らが駆けつけ、花束贈呈で歓声が沸いた。
