“インドの狂虎”タイガー・ジェット・シンが猪木さん墓参り 盟友を偲ぶ「これまで出会った中で最高のライバル」

 アントニオ猪木さんの墓参りに訪れたタイガー・ジェット・シン(左)とタイガー・アリ・シン(撮影・石井剣太郎)
 サーベルでアントニオ猪木(右)を攻めるタイガー・ジェット・シン=76年(山内猛氏撮影)
 初タッグを組み、ビッグバン・ベイダー&アニマル浜口組を破ったアントニオ猪木(中央)とタイガー・ジェット・シン(右)=90年
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 新日本プロレスなどで“インドの狂虎”として活躍したタイガー・ジェット・シン(82)が16日、横浜市の総持寺で、宿敵だったアントニオ猪木さん(享年79)の墓参りを行った。約14年ぶりの来日で、22年10月1日の猪木さん死去後、初めて墓前に訪れた狂虎は「心にしみた。猪木さんとはいつも心で通じ合っていた。お墓参りができてハッピーだ。そして、日本のファンの皆さんとも通じ合っている」と盟友との思い出を懐かしむとともに、日本のファンにも改めて感謝を示した。

 昭和プロレスを彩ったインドの狂虎が、猪木さんが眠る墓所に姿を現した。頭にターバンを巻き、御年82ながら両足でまっすぐ立って、しっかりとした足取りで歩行。墓参り後は猪木さんの銅像に赤いタオルを掛け、トレードマークのサーベルを突きつけた後、口にくわえてポーズを取った。

 「猪木!お前の魂を感じるぞ。これまで会った中で最高のレスラーで、最高のライバルだった」

 猪木さんのオファーで73年5月に新日本に参戦して以来、サーベルを凶器として使う悪役レスラーとして大暴れし一世を風靡(ふうび)した。同年11月5日には猪木夫妻を襲撃する「新宿伊勢丹前襲撃事件」や、74年6月26日の一騎打ちで猪木さんに右腕を脱臼させられる「腕折り事件」など、語り草となる名勝負を繰り広げた。

 シンは「私たちにはプロレスに対する優れた哲学と闘志があった。(対戦が)新日本史上最高視聴率を記録したこともあったし、全国どこに行っても超満員。試合中に私の腕が折れてしまうアクシデントもあり、今もその影響で苦しむことはあるが、恨みはない。彼とは一緒に夢を語り合ったし、それは今も生きている。彼はいつも近くにいるような気がする」と感慨を込めた。

現在のプロレスに提言

 現在のプロレスに対する思いも明かした。「私はこの業界で命懸けで戦い、世界中で評価を得てきた。だからこそ日本のプロレスにもWWEのようなエンターテインメントではなく、本当のファイトを見せてほしい」。燃える闘魂と数々の名勝負を繰り広げてきた生き証人だからこそのメッセージを投げかけた。

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