規格外!アマ49勝無敗の18歳・藤木勇我、異例メインで衝撃2回TKOデビュー「必ず世界王者になる」井上尚弥&大橋会長も感嘆
「ボクシング・6回戦」(10日、後楽園ホール)
アマチュア49勝無敗で世界ユースなど9冠の藤木勇我(18)=大橋=が規格外のプロデビューを飾った。いきなりメインイベントに抜擢されながらも堂々とリングに立ち、WBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級15位のウィラ・ミカム(タイ)に2回2分5秒TKO勝利。開始早々に得意の左ジャブでぐらつかせるなど支配すると、2回には右アッパーも交えながら着実にダメージを与え、最後は一気のラッシュでレフェリーストップを誘った。
衝撃的な完勝劇に、超満員の会場は大歓声。プロで初めての勝ち名乗りを受けた18歳は、あどけない笑顔を浮かべながら拳を突き上げ、「ホッとしました。チケットも完売ということでいいデビュー戦になった。こんなにお客さんに見られての試合は初めてなので、すごく楽しかったです」と声を弾ませた。
大阪市出身の藤木はアマチュア無敗のまま強豪・興国高を今春卒業し、名門の大橋ジムでプロ転向。将来的に中量級での世界王者を目指す最強の逸材で、デビュー前にも関わらず“ザ・キング”のニックネームを授かった。この日、リングサイドで見届けた先輩の井上尚弥(33)=大橋=もうなずきながら拍手を贈り、所属ジムの大橋秀行会長(61)は「本当はもっと(パンチの種類も)あるし強力。出る前に終わっちゃった」と底知れぬポテンシャルに感嘆。藤木自身も「真っすぐのパンチと右アッパーしか打ってないので、(実力の)半分も出してない。自己採点は30点くらい」と末恐ろしく振り返った。
今後スーパーフェザー級を主戦場に世界を目指す逸材は「地域タイトルが今(王者は)全て日本人で盛り上がっているが、早く3つのうちどれかを取りたい。(その先に)必ず世界王者になります」と高らかに宣言。また、5月2日の東京ドーム大会も現地で体感しただけに「(受けた刺激は)めちゃくちゃ大きい。全世界が憧れる舞台なので、(将来的に)自分もあそこに立ちたい」と決意を込めた。
◆藤木勇我(ふじき・ゆうが)2007年12月25日、大阪市生野区出身。元プロボクサーだった父の影響で小学1年から競技を開始。興国高では全日本選手権など全国大会を全て制覇し、23年アジアジュニア選手権、24年世界ユース選手権で優勝するなど9冠を達成。アマチュア戦績は49戦全勝(33RSC)。右ボクサーファイター。170センチ。