【長谷川穂積の拳心論】井上尚弥が有利予想も中谷潤人の勝機へ3つのポイント 32戦全勝同士・世紀の一戦を展望 

 3月6日の会見で写真に納まる、井上尚弥(左)と中谷潤人
 セバスチャン・エルナンデスを攻める中谷潤人=25年12月(ゲッティ=共同)
 アラン・ピカソ(右)と対戦する井上尚弥=25年12月(ロイター=共同)
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 「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(5月2日、東京ドーム)

 世紀の一戦のゴングが、いよいよ鳴る。ボクシングの4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(33)=大橋=と、WBA・WBC・WBO世界同級1位の中谷潤人(28)=M・T=が5月2日に東京ドームで対戦する。32戦全勝と負けを知らない両雄の頂上決戦。日本ボクシング史上最高峰のメガマッチを、デイリースポーツ評論家で世界3階級王者の長谷川穂積氏(45)が「拳心論」特別編として展望した。

 結論から入ると、井上選手有利とみています。実績、キャリアも含めて、総合力で井上選手が上回る事実は動かせません。その上で中谷選手にも可能性はあると考えます。ポイントを3点に絞りました。

 【1】同時に打てるか

 思い切り打ち込む際には、井上選手もガードが下がるところがあります。中谷選手はそこにいいパンチを入れたい。よけてから打つのでは難しい。リスク覚悟で同時に打つことができるか。パンチを打つタイミングが重要になります。

 昨年、KOBE長谷川ジムを訪問してくれた中谷選手のミットを持ちました。初めて組む相手に合わせることは難しいのに、要求したパンチを的確に当ててきました。技術とボクシング頭脳の高さを感じましたね。

 【2】ロングレンジの攻防

 両者とも接近戦は強い。差が出るのはロングレンジの攻防だと考えます。身長、リーチで上回る中谷選手の方が戦える距離は長い。ただ、井上選手にはその距離を一瞬にしてつぶしてしまうステップの鋭さがあります。

 オーソドックスの井上選手の左、サウスポーの中谷選手の右。お互い前に構える手の使い方が鍵を握ります。より効果的に使えた選手が空間を支配するでしょう。

 【3】井上選手の戦い方

 自分から試合をつくりにいくのは井上選手になるでしょう。最近2試合は強引に仕掛けずに判定で完勝していますが、井上選手がKOを狙って倒しにきてくれた方が、中谷選手のチャンスは広がります。井上選手は過去2度、左フックをもらってダウンをしています。中谷選手もこのパンチを持っています。

 ともに32戦全勝。楽しみな一方、どちらかに負けがつくわけで、つぶし合うことがもったいない気もしますが、だからこそ面白さがある。熱戦を心待ちにしています。

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