元2階級王者エストラダ陣営が天心に脱帽「スピードに手を焼いた」敗因に6回のバッティングは否定的
「ボクシング・WBC世界バンタム級挑戦者決定戦」(11日、両国国技館)
同級2位の那須川天心(27)=帝拳=が、同級1位で元世界2階級制覇王者のフアンフランシスコ・エストラダ(35)=メキシコ=を9回TKOで下し、通算8勝(3KO)1敗とした。
元2階級制覇王者がまさかの完敗となった。9回那須川に一方的な展開をつくられた後、エストラダはコーナーから立ち上がることはできず、棄権を申し入れた。天心の勝利をたたえて、再びコーナーに戻り、瞳には涙が浮かんだ。
脇腹に深刻なダメージを受けたため、救急搬送された。プロモーターのフアン・フェルナンデス氏が臨んだ会見では「素晴らしい試合をした天心選手にお祝いを述べたい」とのメッセージが紹介された。
陣営によると、7回から痛みを抱えていたといい、「呼吸するたびに痛みを伴っていた」と骨折が疑われるという。6回には激しいバッティングで倒れ込んだが「ネガティブな状況を作ったかもしれないが、主な原因は脇腹の痛み」と言及。試合前の状態に問題はなく、脇腹の異変は天心のパンチによるもの。「天心のスピードに手を焼いた。わずかプロ8戦というキャリアだったが、スピードに関しては素晴らしいものがある」と評した。
積極的に手数を出す天心に対し、右のカウンターで反撃し、接近戦で危険なパンチを繰り出していたエストラダ。4回終了時の公開採点では2者がドロー、1者が1ポイント天心有利とほぼ互角の内容だった。5回以降は失速し、8回終了時の公開採点では天心が2、4、6ポイント上回っていた。
敗れたエストラダは45勝(28KO)5敗。試合後、救急車で病院に搬送された。
