「正直怖さもある」那須川天心、元世界王者との再起戦へ悲壮覚悟「岐路だし、崖っぷち」“開運カラー”オレンジで出陣

 「ボクシング・WBC世界バンタム級挑戦者決定戦」(4月11日、両国国技館)

 前日計量が10日、都内で行われ、WBC世界バンタム級2位の那須川天心(27)=帝拳=はリミットの53・5キロ、同級1位で元世界2階級制覇王者のフアンフランシスコ・エストラダ(35)=メキシコ=は200グラムアンダーの53・3キロでともに一発クリアした。昨年11月のプロ初黒星から再起戦となる天心は、計量を終えてホッとしたように両手を広げて天を仰ぎ、手を合わせて合掌。強敵との大一番を前に「岐路だと思うし、ずっと崖っぷちでもある」と悲壮な覚悟をにじませた。

 計量を終えた天心は、相手と約10秒フェースオフで視線を合わせた後は友好的に握手し、ゴングに備えた。キャリア50戦目となる元世界王者エストラダは筋肉隆々の肉体と精悍(せいかん)な顔つきで対峙したが、「やっぱ強そうだなと思いますし、非常にいい顔をしている。やっぱり、ずっと(世界のトップで)戦っているだけはあるなって」と警戒しつつ、「俺もやってやるよって気持ちはあるので。やれることはやった。覚悟の決まった男が、強い男の前でどんなパフォーマンスができるか見てほしい」と気合を入れた。

 再起戦がいきなり元世界王者との挑戦者決定戦で、勝てば世界再挑戦の道が拓ける一方、2連敗となればキャリアに暗雲が立ちこめる。「次からの生き方が決まる選択(の試合)なので、正直怖いところもあるし、ワクワクするのもある。こういうところに立てて、生きているって感情、魂が動いている瞬間を自分で味わえているなと思う。前回(井上拓真戦で)ただで負けたわけじゃないから、自分の生き方の正解が明日出てくるんじゃないか」。いつになく切実さをのぞかせながら、決戦に備えた。

 また、金のヘアカラーにオレンジを入れ、この試合のグローブもオレンジと茶色を基調としたものにしたと明かし「オレンジが僕の今年の風水の開運カラー…っていうのを後から知りました」と笑いを誘った。

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