薄氷勝利の中谷潤人「これが本当のリアル。どう糧にしていくか」井上フェザー転向なら来年5月対戦消滅危機も「やれないとなると寂しさはある」【一問一答】

 「ボクシング・12回戦」(27日、リヤド)

 スーパーバンタム級での初戦となった世界3階級制覇王者の中谷潤人(27)=M・T=がノンタイトル戦に挑み、WBC同級9位セバスチャン・エルナンデス(25)=メキシコ=を判定3-0(115-113、115-113、118-110)で下した。6戦ぶりの判定となった。通算成績は32戦全勝24KOとなった。

 試合後の会見での中谷との一問一答は次の通り。

 -振り返って。右目の負傷。

 「タフな試合になったなといいう印象。気持ちのいる戦いだった。最後まで気持ちを切らさず戦ったのが勝因。目は中盤くらいに頭が当たって腫れてきた。パンチも当たったので腫れてきた感じです」

 -目の影響。

 「日頃から練習で目がふさがったときのイメージはしているので、実査に見えづらくなっても慌てることはなかった」

 -採点を待つ間の心境。

 「タフな試合だったので、1回1回対応していくことにフォーカスしていたので、採点は気にせず、この選手に勝つぞという気持ちで戦っていた。採点を待つときは、そこは(ジャッジから)与えられるものなので、やり切ったのでスッキリして待っていました(笑)」

 -井上尚弥選手の試合を見た感想は。

 「(井上は)タイミングを取ったり、合わしてくるパンチは鋭いなと思いながら見ていたのと、ピカソ選手も勇敢に戦っていた」

 -井上尚弥選手に勝つには。

 「今日12ラウンド戦って、タフな選手に(相手にこの)階級を経験できたのは、自分自身キャリアの糧になる。これが本当の(自分の実力の)リアルだと感じている。これをどう糧にしていくかは、燃えたぎっているものがあるので、期待してもらえたらと思います」

 -バンタム級では倒せていた印象。階級の加部はあったか。

 「バンタム級で倒せていたタイミングはいくつかあったと思うが、この階級で相手の耐久力も感じながら戦っていたので、思われるのは仕方ないし。闘い方によって対応できると思うし、スーパーバンタム級に絶対にアジャストするという気持ちも持っている。これからの成長につなげたい」

 -井上は来年5月にフェザー転向という話も

 「そういう話も入ってきているが、僕自身はPFP1位になる。この階級で世界王者になる目標を挙げてきているので井上選手とやれないとなると寂しさはあるが、その目標はぶらさずにやっていきたい」

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