中野幹士は世界挑戦権獲得ならず 15戦目でプロ初黒星 元世界王者に判定0-3で苦杯 激闘も10回に痛恨ダウン「見栄えが悪かった。やっちゃった」

 「ボクシング・IBF世界フェザー級挑戦者決定戦」(24日、トヨタアリーナ東京)

 東洋太平洋フェザー級王者で、IBF世界同級5位の中野幹士(30)=帝拳=は元WBA世界スーパーバンタム級暫定王者で同級3位のライース・アリーム(35)=米国=に判定0-3(112-115、111-116、109-118)で敗れ、プロ15戦目で初黒星を喫した。連続KO勝ちも9でストップした。

 1、2、3回は互いに間合いを測りながらの展開。4、5回、中野は前に出ながらプレッシャーを掛ていく。互いにパンチの数は徐々に増えてきたが、決定機はないまま。6回、アリームが一気に前に出て連打を繰り出し、攻勢を強める。きっ抗した展開の中で前半戦を終えた。

 7回も一進一退の展開が続いたが、8回に中野がボディー攻撃から攻勢に。アリームは左目上から出血した。9回、中野が前に出るか、アリームも負けじとパンチを返して反撃。10回も中野が前に出たが、終了間際に後ろに下がりながらの右を浴びてダウンを喫した。11、12回と攻勢に出たが、キャリアに勝る元王者を仕留めきれなかった。判定を聞くと、唇を噛み締め、悔しさを押し殺した。

 試合後は「悔しいですね。(10回のダウンは)見栄えが悪かった。やっちゃったという。また頑張る気になったら頑張ります」と声を震わせた。

 ◇中野幹士(なかの・みきと)1995年7月14日、大阪市出身。都立竹台高時代に高校3冠に輝き、東農大ではアマ7冠。2018年10月に2回KO勝ちでプロデビュー。24年9月に東洋太平洋フェザー級王座獲得。プロ戦績は14戦全勝(13KO)。身長170センチ、左ボクサーファイター。

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