那須川天心 あす世界初挑戦も緊張なし「JUST DO IT」独自の天心節も全開「超サイヤ人になってスーパーゴーストカミカゼアタックを」
「ボクシング・WBC世界バンタム級王座決定戦」(24日、トヨタアリーナ東京)
前日計量が23日、都内で行われ、WBC世界バンタム級王座決定戦で戦う同級1位の那須川天心(27)=帝拳=と同級2位の井上拓真(29)=大橋=はともに規定体重(53・5キロ)を100グラム下回る53・4キロでクリアした。世界初挑戦の元キックの神童は、計量直後に両手を天に掲げ、祈るように合掌のポーズ。あとはゴングを待つだけとなったが、天心は落ち着き払った表情で「緊張?ないです。そのままやるだけです。JUST DO IT!」とうなずいた。
キックから転向して2年7カ月。プロボクシング8戦目で満を持しての世界初挑戦となるが、いつも通り“天心節”も全開だった。試合前としては約1年ぶりに金髪に染め上げたが、「ずっと精神と時の部屋に入っていたので。ここでしっかり、(ドラゴンボールの)悟空でいったら(スーパー)サイヤ人、NARUTOでいったら仙人(モードになる)。イメージとしては“スーパーゴーストカミカゼアタック”を食らわせたい。幽霊作戦でいく。優勝の色やチャンピオンの色は金なので(ヘアカラーは)感覚で決めた」と、サブカルチャー知識をちりばめた独自の世界観で決戦に備えた。
計量後のフェイスオフでは、9月のカード発表会見から初めて視線を合わせ、約27秒にらみ合った後、相手とガッチリ握手。「しっかり仕上げてきたので」と一方的に伝え、お辞儀した。
1年1カ月ぶりの再起戦で返り咲きを狙う元世界王者との注目の一戦を前に、WBC(世界ボクシング評議会)からは通常の世界王座ベルトに加え、特製の“侍ベルト”も用意された。天心は「かっこいいですね。日本と言えば侍だし、僕も武士道魂が好きなので、僕のためにあるベルトだなというのもあるし、すごくうれしい。真ん中に甲冑がついていて、いいっすね。ほしいっすよ」と、新たな発奮材料にしていた。





