天心&武尊の前で堂々宣言!19歳・那須川龍心、新キック大会で鮮烈98秒KO劇「キックに革命起こせるのは俺だけ」兄も感心
「キックボクシングフェス・GOAT」(30日、後楽園ホール)
メインイベントで、RISEの那須川龍心(19)が、22年度ムエタイMVP王者のチャラームダム・ナヨックエータサラ(21)=タイ)=に1回1分38秒、左スピニングバックキックでKO勝ちした。テレビで地上波放送される新イベントを鮮烈なKO劇で締めくくった千両役者は、リングサイドで観戦した兄の那須川天心(27)、解説の武尊(34)の両巨頭の目の前でマイクを持ち、「天心がキックを引退して前よりも(キック界の)盛り上がりが下がっている状況を変えられるのは、キックボクシングに革命を起こせるのはこの俺しかいない。この大会がもっと大きくなって何回も行われるように俺も頑張る」と堂々と宣言した。
新イベントの目玉としてRISEから殴り込んできた19歳のホープは、初回から猛攻を仕掛けた。プレスを掛けながらまずは強烈な左アッパーで最初のダウンを奪うと、続けて狙い澄ました後ろ回し蹴りをボディに突き刺してKO勝利。わずか98秒での完勝劇で会場を大きく沸かせた。
リングサイドで見守った天心もご満悦の様子で試合後のインタビューに乱入し、「よくやった。(龍心は)地上波映えする試合をしてくれた。どれだけ(テレビで)見られるか分からないが、こうやって新しい大会に飛び込んで、いい仕事をした」とねぎらった。自身がプロボクシングに転向後、23年6月以降は12連勝を飾った龍心について「右も左もわからなかった状況から、(今は)人に見られることがわかってきている。だんだん戦い方もそうだし、躍動感だったり、華がついてきた」と目を細めた。
龍心も「やっぱり地上波なので、細かい技術よりも派手な技で倒したいと思っていた」と納得の表情。自身は裾野拡大のために恋愛リアリティーショーに出演するなど活動の幅を広げているが、「(22年6月に天心と武尊が戦った)『THE MATCH』が終わって時点でキックボクシングの盛り上がりが徐々に下がってきつつある現状で、どう自分が変えるかに懸かっている。その責任を背負っていくのは自分。地上波だったり、(格闘技ファンだけじゃない)一般の層に届けていかないと」と、改めて使命感を燃やした。
◆放送 この大会の模様は11月1日午後4時からテレビ東京系列全国6局ネットで放送される。




