ウルフ・アロン「全身全霊で倒しに」 新日本1・4東京ドーム大会でプロレスデビュー 対戦カードは棚橋「もうちょっと待って」
新日本プロレスは30日、東京都新宿区の歌舞伎町で、来年1月4日の東京ドーム大会に向けた公開記者会見を行った。同大会でデビュー戦を行う東京五輪柔道男子100キロ級金メダルのウルフ・アロン(29)と、同日引退するエースで社長の棚橋弘至(48)が出席。注目の対戦カードについては棚橋が「誰とやるかは…もうちょっと待ってください。今日はまだ発表できない」と頭を下げ、集まったファンの一部から「え~」と残念がる声も上がったが、軽妙なトークで大会をPRした。
日本の五輪金メダリストとして初めてプロレスデビューするウルフは「誰とやりたいというより、どんな相手と戦うことになっても全身全霊で倒しにいくだけ。(日本人、外国人も)関係ない。柔道の時と一緒」と闘魂のかけらをのぞかせた。
会見でウルフと並んだ棚橋は「ここ(2人)でやるんじゃないかという声もあるが、それはない」と改めて否定。現役レスラーとして交わることがほぼなくなったウルフは「戦いたい気持ちはあるが、デビューしていない僕が相手を務めるのも違う。棚橋さんが(新日本に)残したものはあるので、それを何か形に変えていけたら」と、逸材イズム継承を誓った。
注目のデビュー戦まで残り3カ月となったが、ほぼ毎日道場に通って練習を重ねており「今はプロレスの技の練習だったり、試合の練習を少しずつやれるようになってきた段階」と報告。キツいメニューもあるが「やりたくて始めたプロレスだし、デビュー戦も決まっているので、心が折れることはない」と頼もしく言い切った。
7月からは大会でセコンドにもついているが「映像を見て、他のヤングライオンに比べて(雑用の)動きが遅いんですよ。もっと速く動けるようにしたい」と明かし、棚橋社長は「(自分は)したことないな。すごいね」と感心しきり。「柔道で実績を残しているのに、練習も含めて学ぶ姿勢があって、1からスタートしてくれている心意気がうれしい」と超大物ルーキーに目尻を下げた。





