東洋太平洋ミニマム級王者の石井武志V2 最終回ダウン奪取も「あれはスリップ」と正直吐露で大橋会長「言ったらダメ」

 「ボクシング・東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチ」(9日、後楽園ホール)

 東洋太平洋ミニマム級王者の石井武志(大橋)は、元WBOアジアパシフィック同級王者ジェイク・アンパロ(フィリピン)に判定勝ちし、2度目の防衛に成功した。序盤から前に出て強打を打ち込み、最終回には左ボディーでダウンを奪うなど大差で勝利。強打の難敵を攻略し、「今回は無理に倒しに行かずに10ラウンドでやる練習もやってきた。まだまだだが、今回は自分の中でも価値のある試合ができたと思っている。少しは練習していた技術が出せたかな」とうなずいた。

 最終回のダウンシーンについては、石井が左ボディーを打つタイミングで相手がしゃがみ込んだためダウンとなったが、相手はスリップだと抗議。石井も試合後「あれはスリップです」と正直に吐露したが、大橋ジムの大橋秀行会長(60)からは「そういうことを言ったらダメだよ」と勝負師としてたしなめられ、「すいません」と苦笑いした。

 現在主要4団体で世界ランク入りしている25歳は難敵を破ってまた一つステップを踏んだ。ただ、世界挑戦については「大きいことは言えないので、コツコツ僕らしく頑張っていく。今週日曜日の高田(勇仁)選手、松本(流星)選手(によるWBA世界ミニマム級王座決定戦)楽しみにしています」と話すにとどめた。大橋会長も「(まずは)大橋ジムの中で(競争に)勝たないと」と早期の世界挑戦には消極的で、「防衛戦で着実に力をつけていくしかない」とハッパをかけた。

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