井上尚弥 どんな勝ち方でも必ず勝つ!「KOにこだわらない」 総合力自慢の挑戦者を総合力で倒す

 「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(14日、IGアリーナ)

 ボクシングの4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(32)=大橋=が2日、横浜市で公開練習を行った。WBA世界同級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(30)=ウズベキスタン=を迎え撃つ注目の一戦を前に、80人を超える報道陣が殺到する中、軽めのシャドーボクシング、ミット打ちを各1ラウンドずつ披露。キャリア最大の強敵と警戒する好敵手との対戦に向けて「どんな勝ち方でも必ず勝ちを手にする」と決意を込めた。

 軽めながらも鋭く強烈なパンチを繰り出す尚弥から、緊張感とともに絶対的な自信がにじんだ。

 「毎度言っていて聞き飽きたかもしれないが、(状態は)過去イチ」。

 難敵との名古屋決戦に向けて、アフマダリエフに唯一勝利を挙げている元WBA・IBF統一王者マーロン・タパレス(フィリピン)、帝拳ジムの世界ランカーである増田陸、中野幹士、村田昴、藤田健児という強力なスパーリングパートナーと練習を重ねてきた。昨年5月のルイス・ネリ(メキシコ)戦、今年5月のラモン・カルデナス(米国)戦と2度ダウンを献上しているものの「今回はKOにこだわらず、勝つことだけを目的に試合を進めたい」と勝負に徹する姿勢を強調した。

 聞き捨てならない発言もあった。アフマダリエフは前日「総合力では上回っている」と語った。尚弥は苦笑いしながら「そのコメントに関しては、ちょっと的を外している。総合力では絶対に負けていない」と一蹴。「唯一怖い点はフィジカル面、パワー」と頑強さには警戒しつつ「真っ向から打ちにいったら手を焼くかもしれないが、今回は強引なボクシングをする気はない。いくら頑丈な相手でも効くときは効く」と、IQも駆使しながらの“総合力”での攻略に自信をのぞかせた。

 また、所属ジムの大橋秀行会長は、WBC・IBF世界バンタム級統一王者の中谷潤人(M・T)を試合会場に招待していることを明かした。来春、尚弥と夢の対決を行う計画が進む中「来たるべき日に備えて、ちゃんと前で(試合を)見てもらいたい」と意図を説明。尚弥も「着々とその日に向けて(準備が)進んでいると感じる。(中谷戦まで)あと2戦、しっかり(勝って)やり過ごさないと」と、ドリームマッチ実現のためにも使命感を燃やした。

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