マリーゴールドで初実現!林下詩美VS岩谷麻優の黄金カードは時間切れドロー「15分では仕留めきれない」「今日は痛み分け」
「プロレス・マリーゴールド」(30日、後楽園ホール)
シングル最強を決める「ドリーム・スターGP2025」のリーグ公式戦が行われた。団体のエースでワールド王者の林下詩美(26)と、今年5月に電撃入団した“女子プロレスのアイコン”ことスーパーフライ級王者の岩谷麻優(32)が2年ぶりにシングルマッチで激突し、15分時間切れでドロー決着となった。互いに勝ち点1を追加し、詩美が4勝1敗1分の9点で首位をキープし、残り1戦。岩谷は2勝1敗1分の勝ち点5で、残り3戦となった。
現マリーゴールドの二大看板が、スターダム時代の2023年8月13日に大阪で行われたIWGP女子王座戦以来、シングルで激突した。詩美はパワー、岩谷はスピードと持ち味を発揮し、15分一本勝負とあって互いにハイペースに技を仕掛け合う激闘を展開。最後は詩美がハイジャックBTボムを放ったものの、フォール体勢に入ったところで時間切れとなった。
ハイスパートな15分間を終えた両者は互いに大の字となった。岩谷は寝転がったままマイクを握ると「今日は15分ドローになりましたが、必ず優勝する。詩美、もう一回頂上決戦をやりましょう」と呼びかけ、詩美も「岩谷麻優に勝てなかったこと、めちゃめちゃ悔しい。私が決勝に進めば岩谷麻優、またどこかでやろう」と呼応。岩谷は「今日はドローだったから、麻優が(大会の)締めをやっていい?」と理不尽に要求したものの却下され、「今日は痛み分け」とノーサイドを強調して二大看板で並んで締めくくった。
詩美はバックステージで「久しぶりの(岩谷との)シングルがマリーゴールドでできて、今日のカードがドリームスターの一番の夢のカードではないでしょうか」と自負を込め、「マリーゴールドで絶対エースになると決めてから、一番浮かぶのが(スターダム時代の)太陽みたいな岩谷麻優の存在だった。絶対に負けられなかったが、15分では仕留めきれなかった」と汗を拭った。
詩美のコメント中に割り込んで同席した岩谷は「あんたと節目節目で戦うことが多いけど、やっぱ強いね。15分で仕留めきれなかったのはお互いのたたみかけ不足だが、高角度でたたきつけられて、もう無理。(大会後の)サイン会が終わったら帰っていい?」とマイペースに言い残して去り、詩美は「岩谷麻優、次は絶対に仕留めてやるからな!」と再戦に向けて燃えていた。



