父はデスマッチのカリスマ、葛西陽向が涙のデビュー「プロレスラーになれてよかった」51歳対戦相手は感慨「ニンテンドー3DSで遊んでいた子が…」

 「プロレス・DDT」(30日、ひがしんアリーナ)

 “デスマッチのカリスマ”葛西純(50)を父に持つ葛西陽向(ひなた、21)がプロレスデビュー戦に臨んだ。元KO-D無差別級王者のHARASHIMA(51)とシングルマッチで対戦し、10分20秒で敗れた。

 171センチ、79キロの陽向は黒のロングタイツでリングに上がり、深々と一礼して試合に臨んだ。「葛西」コールが発生する中、序盤は腕の取り合いなど基礎的な動きを披露し、HARASHIMAの強烈なキックを何発も胸に受けたが、それをキャッチした後、グーパンチで顔面を殴る気持ちの強さも示した。ファルコンアローを2・5秒で返し、強烈な逆エビ固めをロープブレイクで逃げる根性を見せたが、最後は蒼魔刀を食らって3カウントを奪われた。

 全力を出し尽くした陽向は肩を借りながら引き上げ、バックステージでは「1年前に入門して何回も練習生を辞めようと思ったけど、プロレスラーになれてよかった」と感極まって涙。幼少期から客席で見てきたプロレスのリングに自分の足で立ち、「選手たちが当たり前にやっていた動き一つ一つがすごく難しくて、でも伸びしろがあると前向きに捉えて頑張っていきたい」と語った。「初めて勝った時とか、チャンピオンになったときとか、自分の夢をかなえたときとか、想像するとすごくワクワクするから、僕はプロレスラーとして駆け抜けていきたいと思います。(将来は)抽象的だけど、見た人が忘れないようなワクワクやドキドキや感情を揺さぶれるようなプロレスラーになりたい」と青写真を描いた。

 一方、HARASHIMAは「子供の頃から知っている子がいつの間にか練習生になって、デビュー戦の相手を務められたのは、長くプロレスを続けてきて良かったことの一つ。昔、眼鏡をかけていた陽向少年とニンテンドー3DSですれ違い通信をして遊んでいたのに、あっと言う間に大人になってデビューして、面白いですね。器用ではないけど、熱い気持ちと、いきなりグーで殴られたので、なかなかデビュー戦ではない。彼の将来が楽しみ。(父譲りの狂気を)感じましたね。昔から知っているが、運動神経がいいわけでも筋肉があるわけでもないが、秘めているものがある」と期待を込めた。

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