問題投稿で炎上ぱんちゃん璃奈 ヒザ蹴りで会心KO勝利「アンチが原動力」反則肘打ちで減点も逆転「ここで負けたらバズっちゃうと」

 KO勝ちし笑顔でインタビューに答えるぱんちゃん璃奈
 KO勝ちし笑顔でインタビューに答えるぱんちゃん璃奈
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 「KNOCK OUT」(29日、後楽園ホール)

 KNOCK OUT-BLACK女子ライトフライ級3分3ラウンドが行われ、元2階級制覇王者ぱんちゃん璃奈(31)=フリー=が、元ムエタイ王者のアム・ザ・ロケット(29)=タイ=に3回47秒、右膝蹴りでKO勝ちした。自身1年9カ月ぶりのKO決着で通算戦績を20勝(5KO)1敗1分とし、「フワフワしている。夢を見ている感じ」と感慨にふけった。

 ぱんちゃんは「あと1年で引退のつもり」と表明してから初の実戦で、MMAファイターとしてDEEPやRIZINにも参戦している難敵に快勝した。初回は鋭いローキックや右フックを効かされた上に、反則の肘打ちを見舞ってしまい痛恨の失点。しかし、2回から反撃に転じると、3回はコンビネーションパンチでロープに追い詰めてからの強烈な右膝蹴り2連発を顔面に入れ、ダウンを奪って10カウントを数えた。

 会心の逆転勝利に、リング上での勝利者インタビューでは目に涙を浮かべながらファンやスポンサーなど関係者への感謝を述べつつ、「アンチを悔しがらせたい気持ちが原動力となった」と明かした。「本当に必死で、(反則の)肘が入ったのが自分でわからなくて、ここで負けたらバズっちゃうと思って、(反骨心が)本当に原動力になって力になった」と苦笑いした。

 大会前には舌禍騒動もあった。ぱんちゃんは24日に自身のXで、アムに対し「個人の自由なので、心が男でも女でもどっちでもいいし関係ないです。試合の日に髭だけは綺麗に剃ってきてもらえるようにknockoutの人伝えて欲しいです」と、相手のジェンダーに関するような投稿を行い、多数の格闘家やファンから批判が殺到するなど炎上状態となっていた。

 試合後のインタビューでは「昨日の計量後の会見で相手がめちゃくちゃいい人なのが出ちゃっていて、正直ちょっとだけ心が痛んじゃった。私も冷酷で。でも試合が終わるまでは目を合わせないようにした」と吐露。「(相手の攻撃は)重いっすね。初めてパンチを効かされたし、足もあんなに(ローキック)一発でやられたのは初めて」と明かしたが、この試合に向けては膝蹴りや前蹴りを練習してきたというだけに「パンチだと打ち合いで危なかったが、最後まで自分を信じて膝を狙いにいって良かった」と胸をなで下ろした。

 引き際を決めてラストスパートに入るが、「ラスト1年だから必死で頑張れる。負けたら追放だと思っているので、負けられないのが原動力」と改めて心境を語った。

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