ウルフ・アロンが近況報告「体がプロレスに変化してきた」プロレスラーとして初の始球式“ドーム前哨戦”で満点投球「100点」

 始球式に臨むウルフ・アロン(撮影・石井剣太郎)
 始球式に臨むウルフ・アロン(撮影・石井剣太郎)
2枚

 新日本プロレスに入団しプロレスラーに転向した東京五輪柔道男子100キロ級金メダルのウルフ・アロン(29)が26日、ベルーナドームで行われたプロ野球の西武-日本ハム戦で始球式を務めた。来年1月4日の東京ドーム大会でデビュー戦が決まっているだけに「ドームの前哨戦となるこのドームで、真っすぐを真ん中に投げたい」と予告すると、振りかぶってからストライク投球を披露し右手でガッツポーズ。「100点。これ以上ない」と自賛し、充実の汗を拭った。

 ライオンズの主催試合だけに、新日本のクラシカルなライオンマークのTシャツを着たウルフが「新日本プロレスのウルフ・アロンです」と登場すると、スタンドが沸いた。自身3年10カ月ぶり4度目の始球式となったが、今回はマウンドには立たず、少し前に立ってキャッチャーミットに鋭いボールを収めた。過去イチという投球にご満悦で、「マウンドに立つかどうかを考えたが、やっぱりマウンドの上は神聖なものなので(踏まずに)その前からってことで」と胸を張った後、「内緒ですけど、ちょっと距離も近くなるので…」と声を潜めた。

 柔道競技を引退し、プロレス転向を発表してから2カ月。ほぼ毎日道場に通って練習を重ねており、「柔道と違って試合時間が長くなるので、体力はかなりついてきたし、(できることの)幅は広がってくるかなと。最初は今まで使ったことのない足の裏やふくらはぎが筋肉痛になったりしたが、少しずつ体がプロレスに合ったものに変化してきている」と近況を報告した。

 プロレスでは靴を履き、柔道着も着ないだけに柔道の技の入り方を忘れかけている部分もあるというものの、「(柔道のベースは)自分の中にあるものなので、たまには柔道の練習もやって柔道の動きを思い出すことも必要になってくるかなと思っている。まだ必殺技は考える段階にはないが、(柔道は)僕自身の中にある要素ではあるので、必殺技ではなくても何かしらの形では(プロレスの技に)なっていくような(気がする)っていうのを、最近はちょっと考えるようになった」と明かした。

 7月からは首都圏の大会でセコンドにつくなど、着実にステップを踏んでいる。東京ドームでのデビュー戦に向けて、大観衆の前で高いパフォーマンスを発揮した千両役者は「ドームの雰囲気を今日体感することができて、これをしっかり1・4に生かしていきたい。東京ドームは(フィールドの)中まで観客席があるので、それも想像しながら準備していけたら」と青写真を描いた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス