WBC1位の那須川天心、2位浮上・井上拓真との世界王座決定戦も意欲「いつでもやる準備できてる」複数階級出撃の展望も激白「来年、再来年と楽しみ」
ボクシングWBA、WBC世界バンタム級1位の那須川天心(27)=帝拳=が23日、地元の千葉県松戸市で取材に応じた。同級では、WBC・IBF統一王者の中谷潤人(27)=M・T=がこのほど、両団体の世界王座を返上する意向を示した。年内にも世界初挑戦が見込まれる天心は、空位となるWBCの決定戦に臨む可能性も高まり、「自分の中ではそれを望んでいたわけじゃないが、返上されたので、しっかり取りに行くのは必然的なこと」と意欲を示した。また、自身が1位に立っているWBCでは、元WBA同級王者の井上拓真(29)=大橋=が2位に急浮上しているが、「選べるかはわからないが、(自分が)1位だったら、2位が拓真選手なら僕はいつでもやる準備はできています」と断言した。
また、「ベルトを取ったからと言って、ずっと同じ階級でいることは考えてない。そこだけは言っておきたい」と強調。「面白いと思ったら、そっちに行きますから。いきなりヘビー級に行っちゃうかもしれないし、(スーパーミドル級の)カネロ、クロフォードを狙うかも」と冗談を交えつつ、「やっぱ、なんか(挑戦し続けないと)説得力ないじゃないですか。格闘技である以上、ベルトを取って、4つの団体があるので、(王座統一など)そういうのでもしっかりと名を残して、そっからじゃないですか。やるべきことがなくなったら上げたいと思うので、今年から来年、再来年と相当僕のボクシングは楽しみだと思います」と大胆に予告した。
この日は、自身が地元で主催する「天心祭」(23~24日、松戸中央公園)が開催された。「人間、仲良くしていこうというのがテーマ。SNSで言い合ったり、負のニュースが多いので、外に出て体を動かすきっかけを与えられればいい」と語った。




