比嘉大吾が引退表明「自分の中では終わり。引退します」痛恨2戦連続引き分け「負けだと思ってます」痛すぎた12回終了間際のダウン KOは免れるもジャッジは3人とも8-10でリード霧散

 「ボクシング・WBA世界バンタム級タイトルマッチ」(30日、横浜BUNTAI)

 元世界フライ級王者で、異例の3戦連続世界挑戦となった比嘉大吾(29)=志成=は、王者アントニオ・バルガス(28)=米国=に引き分けた。ジャッジが3人とも113-113とした。2月の堤聖也戦に続く2戦連続引き分けで、国内最長ブランクとなる7年3カ月ぶりの王座返り咲きはならなかった。試合後は現役引退を表明した。

 1、2、3回はともに間合いを計りながらの静かな展開だったが、4回強烈な左フックを顔面にたたき込んでダウンを奪った。

 5、6回にはボディーを中心に有効打を重ねて、王者を追い込んでいく。しかし、徐々に王者も反撃。9、10、11回には激しい打ち合いが展開された。12回には比嘉が左フックを浴びせたが、直後に右のアッパーを被弾。ダウンを奪われて、比嘉はフラフラに。追い詰められたが、何とか逃げ切って、最後のゴングを聞いた。

 ジャッジは3人とも最終12回を比嘉の8-10としており、あまりに痛すぎるダウンとなった。

 試合後の会見で「まあ負けですよね。2戦連続ドローで王者防衛なので、負けだと思っています。自分の中では負けと一緒。3度目があったってことはこれは結果を残せなかったら自分の中では終わりだと思っていた。引退します」と、表明した。

 ◇比嘉大吾(ひが・だいご)1995年8月9日生まれ。沖縄県出身。宮古工高出。14年6月プロデビュー。17年5月にWBCフライ級王座獲得。18年4月の防衛戦で体重超過し王座を剝奪された。ボクサーライセンス停止処分を受け、20年2月に階級を上げて復帰。24年9月のWBOバンタム級王座戦では武居由樹(大橋)に敗れ、25年2月のWBA同級王座戦は堤聖也(角海老宝石)と引き分け。右ファイター。

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