54歳小島聡、最年長G1出場ならず「厳しい現実」28歳年下に屈し無念…初出場の大岩陵平「小島さん、もう憧れはない」

 「プロレス・新日本」(4日、東京武道館)

 真夏の祭典「G1クライマックス」(19日開幕)の出場者決定戦が2試合行われた。54歳の小島聡は、大岩陵平(26)と対戦したが、9分44秒THE GRIP(ローリング式のラリアット)からの片エビ固めで敗れ、史上最年長出場は逃した。大岩は初のG1切符を手にした。もう1試合はYOSHI-HASHI(43)がチェーズ・オーエンズ(35)を破り、出場権を勝ち取った。

 小島は28歳年下の成長株と激闘を繰り広げたが、及ばなかった。右腕殺しに苦しみつつ、コジコジカッター、ダイビングエルボーなどで見せ場はつくったものの、右のラリアットはショートレンジ式のみに終わり、パワフルな26歳の猛攻に沈んで3カウントを聞いた。

 54歳の大ベテランは、急きょ欠場となったドン・ファレの代役でG1出場のチャンスを得たものの、初出場を狙う大岩の勢いを止めることはできなかった。「(大岩は)強かった。3年ほど前、よく試合をしたが、当時ヤングライオンだった大岩がこんなにすごくレスラーになっている。とても厳しい現実を突きつけられた」と無念さをにじませつつ、「俺はアイツ(大岩)の10倍(の時間を)プロレスラーとして生きてきて、10倍悔しい思いをして、10倍負けて、10倍立ち直ってきた経験がある」と自負を込め、前を向いた。

 一方、初の祭典出場を決めた大岩は「今年は俺が出場して、台風の目になるぞ」と宣戦布告。かつては憧れの存在だった大先輩を撃破し「小島さん、もう今の自分には憧れの気持ちはないっすよ。ファンの時だったらシングルを組まれただけでもうれしいだろうけど、ここは新日本プロレスのリングだ。こうやって勝ちを積み重ねていかないと生き残れない。G1も同じで、一戦一戦必死に戦って勝ちをもぎ取る」と決意を新たにした。

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