頸髄完全損傷の高山善廣、9・3後楽園大会に来場へ「今年も行きます」昨年7年ぶりリング“復帰”で大反響 鈴木みのる「(今回も)いじめます」
2017年5月4日の試合中に頸髄完全損傷の重傷を負い、リハビリを続けているプロレスラー・高山善廣(58)を支援するプロレスイベント「TAKAYAMANIA EMPIRE 4」(9月3日、後楽園ホール)の主催者は3日、都内で記者会見を行った。高山は7年4カ月ぶりにリングに上がり“復帰”を飾った昨年9月の前回大会に続き、会場に来場することを予告。主催者を通じ、「皆さまこんにちは。今年も会場に行きます!今年はリング上で誰かさんにいじめられないように気をつけます!」とコメントした。
高山への支援を目的に18年にスタートした同イベントは新型コロナ禍による中断を経た昨年9月、5年ぶりに第3回大会が開催された。興行当日は、メインイベント終了後に車いすに乗った高山がサプライズ登場し、リングに上がった。さらに、盟友の鈴木みのる(57)の呼びかけで鈴木と高山が両コーナーに対峙し、ゴングも鳴らされる形で7年4カ月ぶりの“復帰戦”が実現。鈴木が涙を浮かべながら「来いよ!このヤロー」と呼びかけ、高山も必死に戦おうとしたものの立ち上がれず、ノーコンテスト決着となったが、その様子は会場の観客はもちろん、インターネットで動画を見たファンの心を打つなど大きな話題を呼んだ。
高山は現在も首から下がマヒ状態でリハビリを続けているが、関係者によれば、今春からは頭に装着するポインターを使って自分でブログの文章を打ち込むなど、復帰に向けて意欲的に取り組んでいるという。今回も会場への来場を予告した“帝王”に対し、会見に出席した盟友・鈴木は「(今回も)いじめます」とニヤリ。今大会における必要経費以外の収益は全て高山の医療費に回されるが、「チャリティーイベントも(世間に)すぐに忘れられてしまうので、発信を続けていきたい。アイツが生きる(ための)お金なので、そのために続けていきたい。プロレス界は入れ替わりが早いが、試合(内容)の方は大丈夫。俺がいるので」と自負を込めた。
大会は全5試合を予定しており、メインイベントはタッグマッチで鈴木みのる(57)、柴田勝頼(45)、丸藤正道(45)、KENTA(44)の出場が発表されたが、タッグパートナーは高山が当日に独断で決めて発表するという。鈴木は「高山が当日まで自分が注目されるための手口だな。付き合いが長いからわかるよ」と一笑。新日本やノアなどで戦ってきた3人とどのような対戦形式になるか現時点で不明だが、「1対3でもいいよ」と不敵に笑った。
チケットは7月6日10時~ローソンチケットで販売開始となり、原宿パイルドライバー、後楽園ホールでも発売される。また、特別ゲストとして、山崎一夫、小橋建太、高木三四郎、里村明衣子の来場も発表された。