RIZINフライ級トーナメントで前代未聞、1回戦勝者がファン投票で“敗退”可能性も 榊原CEO「真の審判はファン」抽選会も白熱
RIZINは1日、「超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り」(27日、さいたまスーパーアリーナ)で行われるフライ級トーナメント1回戦の組み合わせ抽選会を都内で実施した。出場者が当初予定の8人から10人に追加されたため1回戦は5試合行われるが、勝者5人のうち1人はファン&有識者投票によってリザーブ扱いとなり、準決勝に進めない可能性があるという異例のレギュレーションとなる。榊原信行CEOは「試合の判定はジャッジが決めるが、僕らがつくり出すものとして最終的な真のジャッジはファンなので。ファンの意向に寄り添いたいし、ファンがマッチメイクに参加できる団体はない。とってもユニークなシステムを作り出せたので、ファンとともに楽しめたらいい」と真意を語った。
公開で実施された抽選会も白熱した。まずは予備抽選で抽選を引く順番を決め、さらにそれで決まった順番で抽選を引き、1番の選手から試合を選んでいった。経過は次の通り。
・エンカジムーロ・ズールー(南アフリカ)が第3試合を選択。
・ホセ・トーレス(米国)が第2試合を選択。
・伊藤裕樹が第3試合を選択し、伊藤VSズールーが決定。
・扇久保博正が第2試合を選択し、扇久保VSトーレスが決定。
・神龍誠が第5試合を選択。
・山本アーセンが第5試合を選択肢、アーセンVS神龍が決定。
・アリベク・ガジャマトフ(ダゲスタン共和国)が第4試合を選択。
・ヒロヤが第1試合を選択。
・元谷友貴が第1試合を選択し、元谷VSヒロヤが決定。
・征矢貴VSガジャマトフが決定。
各人が積極的に相手を決めていくという展開に会場も盛り上がった。優勝候補の扇久保は4番目だったが、同じく優勝候補の強豪トーレスをいきなり初戦の相手に選び、「この中で強いと思ったので」とニヤリ。「これで優勝した選手がUFC王者にも勝てるんじゃないかというようなトーナメントにしたいので、優勝します」と熱く語った。また、自ら持参した塩の小瓶“おぎの塩”を他の選手にも配り「夏場は厳しいので、しっかり塩分補給して全員で盛り上げましょう」と笑いを誘いつつ、「試合を塩にするつもりはない。(相手は)トーレスなので、塩になったとしても極上の塩になると思う」とうなずいた。
大みそかに決勝が行われる予定で、優勝者は堀口恭司の返上により空位となったRIZINフライ級王者に決まる。また、優勝賞金は2000万円、準優勝は500万円が贈呈される。