阿部麗也「勝てたことにはほっとした」王座返り咲き!再び目指す世界へ前進 テクニックで優位に判定勝ち
「ボクシング・日本フェザー級王座決定戦」(19日、大田区総合体育館)
カクテル光線に輝くチャンピオンベルトを手にしても、表情は緩まなかった。阿部麗也(KG大和)は大久祐哉(金子)に判定勝ちし、日本フェザー級王座に返り咲き「勝てたことにはほっとした」と振り返った。しかし「納得できる内容ではなかった」と語った。
序盤から拮抗(きっこう)した内容だったが、テクニックで優位に進めた。左ストレートを繰り出し勝機を呼び込む。食らい付いてくる大久の攻撃もかわした。ただ「安全パイな試合をしてしまった」と慢心はない。
それでも、再び目指す世界へ前進。前回は24年3月に当時のIBF世界同級王者のルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)に8回TKO負けを喫した。阿部は「また世界の舞台に戻るために負けてから再起している」。“サラリーマンボクサー”が頂点を目指す。
◇阿部麗也(あべ・れいや)1993年3月25日、福島県出身。2013年6月にプロデビューした。14年12月、フェザー級で全日本新人王を獲得。22年5月、WBOアジアパシフィック&日本王座の2冠を奪取し、初防衛を経て返上。24年3月、ニューヨークでIBF世界フェザー級王者ルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)に挑戦するも、TKO負け。左ボクサーファイター。プロ戦績は27勝(10KO)4敗2分け。172センチ。




