佐々木尽 メンチ切りで“先勝”フェイスオフ30秒で直感「俺の方が動物として強い」 ウエルター級世界戦日本開催は36年ぶり

 「ボクシング・WBO世界ウエルター級タイトルマッチ」(19日、大田区総合体育館)

 前日計量が18日、横浜市で行われ、日本勢としてウエルター級の世界タイトル初戴冠を目指す同級2位の佐々木尽(23)=八王子中屋=はリミットちょうどの66・6キロで一発クリアした。迎え撃つWBO世界ウエルター級王者ブライアン・ノーマン(24)=米国=もリミットの66・6キロで通過。フェイスオフでは約30秒間にらみ合い、同級では36年ぶりとなる日本開催の世界戦へ臨戦態勢に入った。

 バッキバキの肉体を誇示する王者と対峙(たいじ)した佐々木は、ギンギンに目を見開いて約30秒間にらみ合い、バチバチと火花を散らした。「目は絶対(先に)離さないと。このまま1日でもやってやろうって気持ちだった」。終了のアナウンス後も一触即発の近距離で視線を外さず、ヒートアップ。関係者の制止を振り切って“メンチ”を切り続けると、根負けした王者が笑みを浮かべ、先に引き上げた。

 “前哨戦”を制した佐々木は「目を見合った感じ、俺の方が強いなっていうのはめっちゃ感じた」と興奮冷めやらぬ様子。ノーマンの瞳からあらゆる情報を感じ取り「(ノーマンは)ビビっている。恐怖を感じているんじゃないか」と印象を明かし、「目は脳が(表面に)出ている場所で、(相手が)考えていることもレベルも分かる。生物的なレベルを見たときに(ノーマンより)俺の方が動物として強いと。技術というより、生物的な強さで勝敗がつくんじゃないか」と、野性味あふれる挑戦者は鼻息を荒くした。

 世界で最も層が厚く、強豪ぞろいのウエルター級では過去に日本人の世界王者はおらず、佐々木は史上5人目の挑戦者となる。前日は「8-2で勝てる」と豪語した怖いもの知らずの23歳は「100(%)です」と上方修正し、歴史的一戦のゴングを待ちわびた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス