「この拳を見てくれ」異例の初来日、世界ウエルター級王者ノーマン・ジュニアが返り討ち自信 6・19佐々木尽が日本勢初戴冠に挑戦も
「ボクシング・WBO世界ウエルター級タイトルマッチ」(19日、大田区総合体育館)
同級2位の佐々木尽(23)=八王子中屋=が挑戦するWBO世界同級王者ブライアン・ノーマン・ジュニア(24)=米国=が5日、羽田空港着の航空機で到着した。同級の世界王者が日本で防衛戦を行うことは異例で、ノーマン・ジュニア自身初の来日だという。約7週間にわたる強化合宿を積んだ上で、試合2週間前と余裕を持っての来日を果たし、「誇張ではなく自分はこの階級で人生を懸けてきたし、王者になった。ベルトを手放すつもりはない」と、返り討ちでの2度目の防衛に自信を見せた。
ウエルター級では国内36年ぶりの世界戦で、日本勢としては史上5人目の挑戦となり、戴冠すれば初となる。佐々木は3月には敵地ラスベガスに渡り、ノーマン・ジュニアの初防衛戦を見届けた後、バックステージで初対面。日本語で書いた挑戦状をたたきつけ、実現にこぎ着けた。ノーマン・ジュニアは「彼(佐々木)が挑戦状をたたきつけた形だが、自分へのリスペクト、ボクシングへの真面目な姿勢を感じた。いい試合になると思う」と語った。
ただ、試合に向けては「契約を終わらせる。いい試合を見せるためにここ(日本)に来た」と話し、「この拳を見てくれ。痛みも経験してきた。自分がどれだけの努力を重ねてきたか分かると思う。獲得したものを手放して帰るつもりはない」と、世界を取った両拳を誇示しながら語気を強めた。





