127秒衝撃V2の武居由樹「5~6回見返した」9月次戦経て統一戦に意欲 大橋会長は那須川天心戦に興味「ファン目線でね」

 28日に横浜BUNTAIで行われたボクシングWBO世界バンタム級タイトルマッチで2度目の防衛に成功した王者・武居由樹(28)=大橋=が29日、一夜明け会見に臨んだ。元ムエタイ王者の同級8位ユッタポン・トンデイ(31)=タイ=の挑戦を受け、1回2分7秒の衝撃的なTKO勝ちを飾ったが、「(右肩の)けがからの復帰と初の世界戦でのメインで不安もあったものの、1回で倒して勝てて良かった。映像を見返しても、倒しに行く姿を皆さんに見せられたかな」と胸を張った。

 前夜はアドレナリンが出ていたため、床に就いたのは午前4時だったという。127秒の間に左フックで3度ダウンを奪い、それでも立ってきた相手にラッシュを浴びせてレフェリーストップとなった会心の試合映像を何度も見たと明かし、「ここ最近の2試合(いずれも判定勝利)は全然見返したくなかったが、今回は5~6回は見返した」と笑った。

 一方的な展開でダメージもなく、指名挑戦試合になる見込みの次戦は、大橋秀行会長によれば9月頃になる見通しだという。前夜はリング上で「もう一本くらいベルトほしい」と統一戦にも意欲を示したが、「6月に(WBC王者・中谷潤人とIBF王者・西田凌佑の)統一戦もあるし、自分も刺激になった。(WBA休養王者)堤聖也選手からXで名前を出してくれたのも刺激になった」と経緯を明かした。

 前日、リングサイドで観戦した堤も統一戦実現に前向きだったが、武居は「全然僕は(相手王者もタイミングも)何でもいい」と歓迎姿勢。大橋会長は「いつでもやってやるよね?」とハッパを掛けつつ、「中谷はやめておこう」と、来春に井上尚弥(大橋)とのドリームマッチを計画しているWBC王者は選択肢から外し、笑いを誘った。

 堤との統一戦を見据える中、かねて対戦を熱望してきた那須川天心(帝拳)戦について武居は「どうですかね…?」と言葉を詰まらせたが、大橋会長は「俺は天心(戦)だな(笑)。ファン目線でね」とニヤリ。武居も「ファンの人の声は大事にしたい」と追随した。

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