力石政法「こてんぱんにされた」世界王座奪取失敗 兄・矢吹に続けず怪物ヌニェスに判定負け「申し訳ない気持ちでいっぱい」

 「ボクシング・IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦」(28日、横浜BUNTAI)

 IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦は、同級3位の力石政法(30)=大橋=が同級1位のエドアルド・ヌニェス(メキシコ)に0-3の判定で敗れ、王座獲得に失敗。IBF世界フライ級王者の兄・矢吹正道(32)=LUSH緑=との兄弟同時世界王者の目標はかなわなかった。

 顔をしかめ、リング上で謝るように拳を合わせた。力石が28戦28KOを誇るヌニェスに判定で完敗。作戦の要に置いていた足が中盤以降から思うように動かず、重戦車のように前進する相手のプレッシャーと手数に屈した。兄・矢吹との兄弟同時世界王者は夢と散り、「こてんぱんにされた。兄は世界王者に死に物狂いでなって、僕は負けた。足を引っ張って申し訳ない気持ちでいっぱい」と肩を落とした。

 幼少期は素行不良で少年院で過ごした時期もあったが、出所後にプロボクサーとして一念発起。地道に実績を積み上げ、ついに世界戦にこぎ着けた。昨年からは大橋ジムに移籍し、若手に交じって一軒家の寮で共同生活。不退転の覚悟で世界のベルトを目指したが、届かなかった。今後については「なんとも言えない」と話すにとどめた。

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