世界初挑戦の力石政法は判定0-3完敗 兄・矢吹正道との兄弟同時世界王者ならず ヌニェスの圧力に屈す

 「ボクシング・IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦」(28日、横浜BUNTAI)

 同級3位の力石政法(30)=大橋=が、同級1位のエドアルド・ヌニェス(27)=メキシコ=との王座決定戦に挑み、判定0-3(113-115、112-116、111-117)で敗れた。IBF世界フライ級王者の兄・矢吹正道との兄弟同時世界王者はならなかった。キャリア2敗目を喫した。

 世界初挑戦の力石はここまで28勝がすべてKOというハードパンチャーと相対した。1回は互いに慎重に間合いを計る展開。時折ヌニェスが距離をつめて、強烈なパンチを見舞っていくが、力石も冷静に対処していった。2回はヌニェスが積極的にプレッシャーをかけていく。力石は足を使って交わしてながら、カウンターを狙っていく。3回も同じような展開が続く中、力石が左のカウンターを浴びせる場面も。4回はヌニェスが圧力を強め、力石が押し込まれて被弾する場面が続いた。5回もヌニェスが詰めていくと、力石も交わしきれず、接近戦に。徐々に足が止まり、強烈なパンチを浴びた。力石も反撃で、ヌニェスをぐらつかせる場面もあったが、終盤は壮絶な打ち合いとなった。

 6回も接近戦から力石は強烈なボディーを浴びると、何とか打ち返していくが防戦が続いた。7回も耐える展開が続き、力石は手数が減っていく。8回は力石が左ストレートを当てて、ヌニェスもぐらついたが、プレッシャーは変わらず。再び足を動かし、終盤の打ち合いも互角だった。

 9回は再び圧力を強めたヌニェスに中盤から接近戦に。10回は開始早々に強烈な右のオーバーハンドを被弾。11回も流れを変えることはできず、12回も右アッパーを被弾し、劣勢となったが、力石が左を当てて反撃も決定打を欠いた中で終了のゴングが鳴った。

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