難病と闘う初代タイガーマスク佐山聡「急に声が出るように」恩人の新間寿さん死去翌日から突然の回復明かす 生前の激励に涙「父親のような人」

 今月21日に90歳で亡くなった元新日本プロレス専務取締役兼営業本部長で“過激な仕掛け人”こと新間寿さんの通夜が29日、都内でしめやかに営まれた。プロレス関係者など380人が参列したが、初代タイガーマスクの佐山聡(67)は「新間さんの写真を見ていると、僕が入門した時から思い出して、全部が走馬灯のように(脳裏に)流れてきた」と語り、マスクマンとして世に出るきっかけをつくった恩人について「父親のような温かい人だった。雷の稲光のように仕事や決断をする能力のある人だったが、僕らにとっては味方でよく支えてもらった」と感謝を込めた。

 初代タイガーマスクとして世に出るきっかけをつくった恩人について「生みの親」と述懐する。新間さんが、ビデオなどで佐山の試合を見ながらニヤニヤ笑っていたのが印象的だったと振り返り、「よっぽどうれしいんだろうなと。それを見れば僕はやる気になって、どんどん調子づいていった」と明かした。

 佐山自身は現在、難病のパーキンソン病やメニエール病で闘病しており、最近は声が出ない状態が続いていたというが、「亡くなった翌日に(ご遺体に)会いにいって、その夜から急に声が出るようになった。息子と話をしていたが、『俺、声出てない?』って。いつの間にか声が出ていた。それからずっと声が出るようになって。新間さんがしゃべろうって言ってるのかな」と、不思議そうに笑った。

 新間さんが亡くなる少し前には、闘病を続ける佐山に対して「佐山も頑張れ。タイガーマスクは俺の誇りだ」と、動画でメッセージを届けてくれたという。「すごい熱い人だなと。父親のような愛を感じる」と涙ぐみ、「タイガーマスクのプロレスをやって、海外に広めれば新間さんも喜ぶと思う」と使命感に燃えた。

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