渡辺海、剥奪されたWBOアジア・パシフィック王座をダイレクト奪還 壮絶打ち合いで左フック一発TKO「狙ってた」
「ボクシング・WBOアジア・パシフィック・スーパーフェザー級王座決定戦」(22日、後楽園ホール)
前王者の渡辺海(22)=ライオンズ=が、同級4位の石井龍誠(金子)に7回40秒TKO勝ちした。一度は剥奪されたタイトルを自らの手で奪還した。
渡辺は昨年8月に行われた同王座決定戦を制し、ベルトを獲得。しかし、今年1月の日本同級王者・奈良井翼(RK蒲田)とのノンタイトル10回戦で判定負けし、規定によりWBOアジアパシフィック王座を剥奪された。ダイレクトでの奪還戦は、好戦的にマン振りしてくる石井との激しい打ち合いとなったが、7回、ロープ際の打ち合いで左フックをヒットさせ、レフェリーストップで仕留めた。
王座に返り咲いた渡辺は「(KOを)狙ってました」とうなずき、「石井選手はパンチもあって思い切り振ってきたので怖かったが、パンチ力勝負では負けないぞと(いう気持ちだった)」と自負を込めた。1月の奈良井戦では終始攻めあぐねて終わっただけに「『海らしくない』とか色んな声があったが、見返してやろうと思っていた」と雪辱に胸を張った。
今後については「防衛戦よりは統一戦をやりたい。もう1回(日本王者の)奈良井選手でも、(東洋太平洋王者の)波田(大和)選手でもいいので。統一戦の方がお客さんも盛り上がる」と意欲を燃やした。





