京口紘人 悲願の3階級制覇ならず 疑惑のダウン判定に涙「王者は強かった」 妻・亜希さんのサポートに感謝も

 「ボクシング・WBO世界フライ級タイトルマッチ」(13日、両国国技館)

 WBO世界フライ級タイトルマッチで、同級14位の挑戦者、京口紘人(31)=ワタナベ=は王者のアンソニー・オラスクアガ(26)=米国=に0-3の判定で敗れ、3階級制覇はならなかった。

 京口が3階級制覇を逃した。初回から激しくパンチを交換。踏み込んだワンツーなどを効かせ、強打を誇る相手に1歩も引かずに攻め続けた。

 終盤まで一進一退の攻防が続いたが、11回に至近距離の攻防からダウン。スリップに近い際どい判定に場内から大ブーイングが起こったが、「レフェリーが一番権限あってダウンを宣告しただけ」と言い訳せず、「3階級制覇の壁は高いようで、越えられるかなというぐらいの壁。戦って王者は強かった」と判定負けを認めた。

 22年11月にWBCライトフライ級王者の寺地拳四朗との王座統一戦を敗れて以来の世界戦。フライ級に上げて再起し、5戦で世界の舞台に戻ってきたが、ベルトを再び巻くことはできなかった。

 アスリートフードマイスターの資格を持ち、ここまで食事面で支えてくれた妻・亜希さんには、「『よかったよ。面白かったよ』と(妻に言われた)。あっちの方が強い人間でした」と感謝した。31歳で終えた10度目の世界戦。今後については「自分と見つめ合って進退は決めたい」と話すにとどめた。

 ◆京口紘人(きょうぐち・ひろと) 1993年11月27日、大阪府和泉市出身。大商大時代は主将。アマ戦績は52勝(8KO)14敗。16年4月プロデビュー。17年2月に東洋太平洋ミニマム級王座を獲得。同年7月にホセ・アルグメド(メキシコ)からIBF世界同級王座を奪取し、2度防衛後に返上。18年12月にヘッキー・ブドラー(南アフリカ)を破ってWBA世界ライトフライ級王座を獲得し、2階級制覇。22年11月のWBA・WBC世界ライトフライ級王座統一戦で寺地拳四朗に敗れた。右ボクサーファイター。162センチ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス