初防衛失敗の岩田翔吉、逃げられ判定負けに呆然「これがボクシングなのか」レフェリーが間違えて岩田の手を上げる珍事も

 「ボクシング・WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ」(13日、両国国技館)

 王者の岩田翔吉(29)=帝拳=が同級2位の挑戦者レネ・サンティアゴ(32)=プエルトリコ=との初防衛戦に臨み、0-3(112-116、111-117、110-118)の判定で敗れた。採点が発表され新王者がコールされた後、レフェリーのベンジャミン・ロドリゲス氏(米国)が間違って岩田の腕を上げるハプニングもあった。

 2回までは一進一退の攻防が続いたが、3回1分過ぎに相手をコーナーに追い詰めた岩田の右ボディーが炸裂。さらに連打からカウンターの左ボディーを打ち込んで相手の腰が落ちた。しかし、以降は足を使いながら翻弄し、細かいパンチを打ってくる挑戦者を攻めあぐねる展開が続き、最後まで効果的な一撃を与えられないまま試合が終わった。

 判定で手が上がった岩田だったが、まさかの初防衛失敗にぼうぜん。「自分が今やれることはやり切った。サンティアゴ選手が自分に勝つために戦術を練ってきたと思う」と受け止めつつも、「正直な気持ちを言うと、これが(本当に)ボクシングなのかっていうの(疑問)は、やっぱり思う。これで勝てるんだと。自分は効いてる(相手の)パンチはないし、細かいパンチはもらっていたのがポイントになって、これがボクシングなんだなと。自分が思っているものとはちょっと違うんだなと」と、無念さをにじませた。

 相手の戦略にはまった形になったが、「ずっと動いていて(それが)ポイントになるんだなと。ちょこちょこ細かいのを出していれば。(判定の際)プエルトリコ陣営が勝ってるようなリアクションに見えたので、これで勝てると思っているんだなと」と振り返り、やり場のない感情をのぞかせた。

 一方、新王者に輝いたサンディアゴは「(岩田の手が上がって)何が起こったんだろうと思った。自分は確実なボクシングをしていたので。岩田の手が上がったが、(アナウンスで)ニューチャンピオンと聞いたので、自分がチャンピオンになったんだと思った」と振り返った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス