歴史作った武居由樹 史上初K-1からの世界王者” 世界バンタム級4人の日本選手で制圧

 4回、武居由樹がジェーソン・モロニー(左)にパンチを出す(撮影・伊藤笙子)
 新王者となり、感極まる武居由樹(撮影・西岡正)
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 「ボクシング・WBO世界バンタム級タイトルマッチ」(6日、東京ドーム)

 格闘技K-1で活躍したWBO世界バンタム級5位の武居由樹(27)=大橋=は王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)に3-0で判定勝ちし、新王者となった。日本ボクシングコミッション(JBC)公認で日本のジムに所属する100人目の男子の世界王者。WBAバンタム級王者の井上拓真(28)=大橋=は同級1位の石田匠(井岡)に3-0の判定勝ちで2度目の防衛。世界主要4団体のバンタム級王座は日本選手が独占した。

 歴史をつくった。新王者のコールを聞くと、両手を上げた武居は八重樫トレーナーと抱き合い、そして目に浮かぶ涙を拭った。転向から3年余り。史上初となるK-1王者からのボクシング世界王者が誕生した。

 正統派の王者から、トリッキーなスタイルでリズムを奪った。2回にローブローで減点を受けても、左ボディーをしつこく攻撃。右を突いては左の強打を繰り返し、ポイントを重ねた。最終12回にはモロニーのラッシュをまともに受けてダウン寸前。それでもゴングの瞬間まで気力で立ち続け、最後はかすかに笑った。

 この日は、小学生の頃から指導を受けてきたキックボクシングジム「パワーオブドリーム」の古川誠一会長の56歳の誕生日。母子家庭で育った自身を自宅に住まわせて導いてくれた同会長に、最高のプレゼントを贈った。勝利者インタビューでは「今日は自分の“オヤジ”の古川誠一の誕生日。いつも洋服をあげても文句を言うんで。今日は文句ありますか?お誕生日おめでとう!」。恩師を前に、笑顔で声を張り上げた。

 JBC公認の日本ジム所属男子選手では100人目の世界王者。バンタム級は4人の日本選手が制圧した。「足立区から来た武居が、東京ドームで世界チャンピオンになりました!」。下町から生まれた異色のチャンピオン。客席を埋めたファンから祝福の大歓声と拍手が降り注いだ。

 ◆武居由樹(たけい・よしき)1996年7月12日、東京都足立区出身。10歳でキックボクシングを始め、足立東高ではボクシング部主将。2014年、キックボクシングデビュー。17年、Kー1ワールドGPスーパーバンタム級王者に輝いた。21年、プロボクシングデビュー。22年、東洋太平洋スーパーバンタム級王者。23年、バンタム級転向で王座返上。キック戦績23勝(16KO)2敗。サウスポー。身長170センチ。血液型B。

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