K-1がRISEとの対抗戦に勝ち越すも延長判定続出 RISE代表「求めているもの違う」

 「K-1」(20日、国立代々木競技場第一体育館)

 RISEの17日・東京体育館大会に続いて、K-1とRISEの5対5対抗戦が行われ、K-1が4勝1敗で勝ち越した。17日はK-1が3勝2敗で勝ち越しており、2日間の戦績を7勝3敗とした。

 先鋒(せんぽう)戦ではK-1の松山勇汰(20)がRISEの原口アンドレイ(28)から2回に右フックでダウンを奪って判定勝ち。次鋒戦ではK-1の兼田将暉(24)がRISEの戸井田大輝(28)に左ストレートで2回2分13秒、KO勝ち。シーソーゲームとなった中堅戦は延長回に突入し、K-1の江川優生(26)が常陸飛雄馬(26)にマスト判定2-1で競り勝った。この時点でK-1側が3連勝し、勝ち越しを決めた。

 女王対決となった副将戦も互いに差をつけられないまま延長回に突入。RISEクイーンアトム級王者の宮﨑小雪(31)がK-1ワールドGP女子アトム級王者の菅原美優(34)をマスト判定3-0で振り切った。

 宮﨑は「今回、プレッシャーとか不安とか、負けたらどうしようという恐怖とか、けっこうあった」と告白。小学校6年生の時に母を亡くしたといい、「アトム級の日本一になったことを、天国のお母さんに見せられてうれしい」と喜んだ。

 大将戦はK-1ワールドGPフェザー級王者の軍司泰斗(25)とRISE同級王者の門口佳佑(28)との頂上対決。軍司がたびたびパンチのまとめ打ちを見せれば、門口もその都度パンチや膝で反撃するスリリングな展開が続き、この試合も延長回に突入。最後までノンストップで打ち合い、マスト判定2-1で軍司が辛勝した。

 きわどい勝利となった軍司は「統一戦だと思っていたので、圧倒的に勝ってフェザー級最強を証明したかったが、相手も強くてすごい悔しい結果。統一したと思っていない」と門口の実力を認め、「次やる時は僕がRISEに行って、倒しに行くんで」と、敵地での再戦に前向きだった。

 K-1のカルロス菊田プロデューサーは今後について「個人的意見になってしまうが」と前置きして「可能性とチャンスがあればなんでもOKだと思っている」とした。

 RISEの伊藤隆代表は今後の対抗戦について「いったんここで終わりかなと思います。今日のイベントで、RISEとK-1の求めているものが違うと実感したので」と否定的で、「全面(対抗戦)というのは毎回やっても盛り上がらない。選手を作り合って、セ・リーグとパ・リーグの(日本シリーズの)ように盛り上がれば」と補足。「お互いの求めているものをヒアリングしなければいけない」と、両団体のさらなる話し合いが必要だとした。

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