主要4団体世界ランカーの佐々木尽 5・16後楽園で復帰戦「引退かもしれない」と頭をよぎったと告白 昨夏に左肩負傷

 復帰戦を発表した佐々木尽
 左肩を負傷した時の状況を中屋廣隆チーフトレーナー(右)を相手に説明する佐々木尽
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 「ボクシング・WBOアジアパシフィックウエルター級タイトルマッチ、東洋太平洋ウエルター級王座決定戦」(5月16日、後楽園ホール)

 主要4団体で世界ランク入りしている王者・佐々木尽(22)=八王子中屋=が昨年7月以来の復帰戦に臨むことが21日、都内で発表された。IBFパンパシフィック&フィリピンウエルター級王者ジョー・ノイナイ(フィリピン)の挑戦を受けて防衛戦を行うとともに、東洋太平洋王座決定戦も行う。

 佐々木は昨年7月の米合宿中に左肩腱板(けんばん)断裂のケガを負い、防衛戦を経て同21日に内視鏡手術を受けた。

 手術後は「引退かもしれない。選手寿命が終わりかもしれない」との考えが頭をよぎったと告白。一方で、体が動かせないことで「考えることを覚えた。ボクシングの視野が広がった」と、収穫もあったという。

 手術から5日後の昨年7月26日には渡米し、ラスベガスでテレンス・クロフォードがエロール・スペンス・ジュニアを破りウエルター級4団体統一世界王者となった同29日の試合を生観戦。「その舞台(世界戦)に早く出てみたいと一番思いましたね。スペンスの方はもともと勝てる自信があったんですが、クロフォードにはまだ勝てないなと思って見てましたね。壁はやっぱり高いなと思いました。心が燃えましたね。俺はこの舞台に立って世界チャンピオンを取るなと感じましたね」と、大いに刺激を受けたようだ。

 佐々木は「また試合できるのがすごく幸せです」と笑顔を見せ、ノイナイ戦に向けて「レベルが違うところを見せたい」と意気込んでいた。

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