ボクシング日本王座戦で挑戦者が開頭手術 予断を許さない状況 井上尚弥のセミで激闘4度のダウン

9回、堤聖也(右)と打ち合う穴口一輝=26日
 10回、ダウンを奪われ崩れ落ちる穴口一輝=26日
 10回、ダウンを奪われる穴口一輝(手前)=26日
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 日本ボクシングコミッション(JBC)は30日、今月26日に有明アリーナでボクシングの日本バンタム級王座に挑戦した穴口一輝(23)=真正=が、試合後に右硬膜下血腫の緊急手術を行ったと発表した。現在は経過観察中という。関係者によると穴口は開頭手術を行った。一時の危機的状況は脱したものの、予断を許さないという。

 穴口は、世界スーパーバンタム級4団体を制覇した井上尚弥(大橋)のセミファイナルで行われた「バンタム級モンスタートーナメント・決勝」の日本王座戦に出場。日本同級王者・堤聖也(角海老宝石)と激闘を繰り広げた。

 試合は、序盤からスピードのある穴口が優勢に進めた。強打の堤に4回にダウンを喫したが、5回終了時はジャッジ2人が2ポイント差で挑戦者を支持した。

 しかし、穴口は、パンチをもらいながら捨て身で前進する王者に7、9、10回にもダウンを奪われ、壮絶な打撃戦に。判定は0-3で、4度のダウンを奪われた穴口の逆転負けとなったが、一歩も譲らぬ両者に試合後は観客から大きな拍手が送られた。

 判定後、穴口はセコンドに抱えられるようにしながらも、自身で歩いて控室へ帰った。しかし、両選手ともダメージの深さから、試合後の記者会見は中止の事態となっていた。

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