井上尚弥 2階級4団体王座統一は「まだまだ通過点」 史上2人目快挙へ まずは26日タパレスと大一番

 「ボクシング・世界スーパーバンタム級4団体王座統一戦」(26日、有明アリーナ)

 世界スーパーバンタム級4団体王座統一戦の記者会見が24日、横浜市内のホテルで行われ、WBC・WBO王者の井上尚弥(30)=大橋=が史上2人目となる2階級での4団体王座統一を前に、「キャリアを考えれば、まだまだここは通過点」と勝利を義務づけた。対するWBAスーパー・IBF王者のマーロン・タパレス(31)=フィリピン=も同国史上初の4団体王座統一達成へ強い意気込みを示した。

 高ぶる気持ちを抑えられない。史上2人目となる2階級での4団体王座統一がかかる大一番を控え、井上は「もういよいよだなという気持ちです。明後日、無事に試合が行えるんだという楽しみな気持ちでいっぱいです」と語った。

 勝ち方にはこだわらず、勝利に徹する戦いに挑む。フルトン戦前にはKO宣言し、その通り実行したが「どんな展開になってもしっかりと勝ちを手にする試合をしていきたい。チャンスという流れがきたら、しっかりと逃さないように」。周囲の楽勝ムードとは裏腹に、慎重な口調で言葉をつないだ。

 タパレスの勝利への自信発言も歓迎した。22日の公開練習後「勝つための自信はかなり強い。2000%です」と語ったことについて、井上は「それくらい自信がなければ、面白い試合にならない。タパレスは勇敢なファイター。面白い試合になります」。見応えのある一戦にすると約束した。

 22日に練習を打ち上げた。前回、フルトン戦前より40ラウンドほど多い計116ラウンドのスパーリングをこなし、「抜かりなく仕上げてきた。後は試合に備えるだけ」とうなずいた。

 30歳を迎えて2試合目。肉体はまだまだ成長していると実感する。2階級4団体統一については「自分のボクシングキャリアを考えれば、まだまだ通過点。引退する時にたどってきたキャリアを振り返って自分がどう思えるか。そこに尽きる」と言い切った井上。4団体制覇は今後へのプロセスと考えている。

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