内藤哲也 3年ぶり4度目MVP タイトル戦未出場での異例選出を自画自賛「すごいレスラーになった」

 2023年度のプロレス大賞(東京スポーツ新聞社制定、デイリースポーツなど選定)の選考委員会が12日、都内で開催され、最優秀選手賞(MVP)に内藤哲也(41)=新日本=が3年ぶり4度目の受賞となった。2月21日の武藤敬司引退試合で勝利、8月13日のG1クライマックス決勝戦でオカダ・カズチカとの激戦を制するなど多くの印象を残した活躍が認められた。年間最高試合には、元日のノア・スペシャルシングルマッチ、グレート・ムタ(ノア)-中邑真輔(WWE)が選出された。

 今年のプロレス界に大きなインパクトを残した功績が認められた。最優秀選手に選出された内藤は「タイトルマッチをやらなくてもMVPが取れる。すごいレスラーになったもんですね。内藤哲也は」と笑みをこぼした。

 新日本最高峰G1クライマックスは優勝したが、タイトル戦に出場がない中、異例の受賞。選考委員19人中、11人が票を投じた。G1クライマックス、オカダ・カズチカとの決勝戦について、ある選考委員は「久しぶりに歓声のある中、かつてのプロレス界の盛り上がりに近い頂点をかけた、高いレベルでの試合だった」と高く評価した。

 今年は他団体での大会にも出向き、業界を盛り上げたことも大きな受賞理由となった。5月7日には14年半ぶりに全日本プロレスのリングに上がり、タッグ戦で勝利。選考委員の多くが評価したのは、武藤敬司の引退試合、東京ドームのメインを飾るにふさわしい試合で引導を渡した一戦だ。「俺がプロレスラーを目指すきっかけになったのが武藤敬司選手。引退試合の相手に指名されてうれしかった。『デスティーノ』という技で武藤敬司選手のレスラー人生を終わらせることができて満足」と納得した。

 来年1月4日には、SANADAとIWGP世界ヘビー級選手権で戦う。「2024年は東京ドームでいいスタートを切れる絵しか想像できない。ベルトを持ったチャンピオンとして全国を回る」。今年の栄誉を糧に来季の活躍を誓った。

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