内藤哲也 6年ぶり3度目V オカダを2連発デスティーノ葬「このリングの主役は俺だ!」

 優勝した内藤哲也
 オカダ・カズチカ(右)に必殺のデスティーノを決める
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 「プロレス・新日本」(13日、両国国技館)

 真夏の祭典G1クライマックスの優勝決定戦が行われ、内藤哲也(41)がオカダ・カズチカ(35)を破って6年ぶり3度目の優勝を飾った。史上最多の32選手がエントリーしたシリーズで頂点に立ち「何度も言いますよ。このリングの主役は俺だ!」と絶叫した。来年の1・4東京ドームでIWGP世界ヘビー級王座の挑戦権を手にしたが、セミファイナルではEVILが王者SANADAからベルトを強奪する暴挙。今後の動きから目が離せなくなった。

 新日本を支えてきた両雄が、G1優勝戦の舞台で初めて激突。意地と意地のぶつかり合いで最後に笑ったのは内藤だった。34分18秒の戦いを制し「今、思い切り楽しみたい。もう2度と戻らないこの瞬間を目いっぱい楽しみたい。デ・ハ・ポン!」。5回の優勝を誇る蝶野正洋から優勝旗を受け取り、感無量の表情で拳を付き合わせた。

 優勝へ執念で上回った。場外戦ではオカダを鉄柵に打ち付けるネックブリーカードロップで優位に進める。終盤にはオカダにレインメーカー、ドロップキックを浴びながら、最後はレインメーカー式デスティーノの2連発でカウント3を奪った。

 6年前の優勝も両国国技館での開催だった。コロナ禍で3年ぶりとなった両国決戦で燃えないわけがない。「G1クライマックスと言えば真夏の両国だよね」。割れんばかりの内藤コールを受け「あれを聞いて、気持ちいいと思わないレスラーはいないでしょ」と応援してくれたファンに感謝した。

 来年1月4日の東京ドーム大会でのIWGP世界ヘビー級王座の挑戦権を手にしたが、EVILがSANADAからIWGPベルト強奪。さらに試合後のバックステージにリーグ戦で内藤に勝っているジェフ・コブが現れ、「あの負けを挽回するまではチャンピオンなんて呼ぶことはできないぞ」と対戦を要求した。G1王者の周囲はカオスの状態だが「この場所に立てていることに、うれしく思いながらいい夢を見たい」とニヤリ。14日の優勝一夜明け会見で何を語るのか。内藤の言動にますます注目が集まる。

 ◆G1クライマックス 1991年に始まった新日本プロレスのヘビー級シングルリーグ戦。新日本で開催される最大級の大会で“真夏の祭典”と呼ばれる。蝶野正洋が最多5回の優勝。優勝者がIWGPヘビー級王者でない場合、翌年1月4日の東京ドーム大会のメインイベントで同王座に挑戦できる「挑戦権利証」が与えられる。今年は過去最多となる32選手が参加した。

 ◆内藤哲也(ないとう・てつや)1982年6月22日生まれ。東京都足立区出身。アニマル浜口ジムを経て06年に新日本プロレスでデビュー。高橋裕二郎と組んで08年にIWGPジュニアタッグ王座、10年には同タッグ王座を奪取。13年にはG1クライマックスを優勝。15年のメキシコ遠征から帰国後にロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを結成。16年4月には同ヘビー級王座、同年9月には同インターコンチネンタル王座を奪取。17年にもG1クライマックスを制覇した。身長180センチ、体重102キロ。

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