日本王座挑戦5度目で悲願の初戴冠 37歳大内淳雅、子供たちに「ボクシングをやっている証しできた」
「ボクシング・日本ライトフライ級王座決定戦」(5日、神戸市立中央体育館)
同級1位の芝力人(27)=真正=と、同級2位の大内淳雅(37)姫路木下=が対戦し、日本王座に5度目の挑戦となった大内が8回1分55秒TKO勝ち。37歳で初戴冠の悲願を達成した。
前半に右目上を相手の有効打でカットした大内は、好戦的に試合を進め、8回に最初のダウンを奪取。ダメージの残る芝にそのまま怒とうのラッシュを浴びせ、レフェリーが試合を止めた。
悲願達成にリング上で「5回もチャンスをいただいて、これが最後のチャンスだと思った。ほんまにうれしいです」と号泣した大内。1男1女がリングに上がり「パパおめでとう」と声をかけられると「たぶん嫌われていると思うけど、今日はええところを見せられた」と照れ笑い。「ボクシングをやっているお父さんの証しができて本当によかった」と感慨深げに語った。
デビューから20年。戦績は38戦23勝(9KO)12敗3分けとした。一度は引退してからの再起でもある。「嫁さんは何も言わずについてきてくれて感謝しかない」と言い、ようやく手にしたベルトを「今日は寝る時も巻いて寝ます」と、いとおしそうになでていた。




