井上尚弥 ハマった狙い L字ガードにペース上げた序盤戦「フルトンが出てこないといけない展開作りたかった」【一問一答】
「ボクシング・WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(25日、有明アリーナ)
前バンタム級世界4団体統一王者の挑戦者、井上尚弥(30)=大橋=が、2団体統一王者スティーブン・フルトン(29)=米国=に挑み、8回1分14秒TKO勝ち。井岡一翔に続く日本人史上2人目の4階級制覇を達成し、これで世界戦は20連勝の大台に乗せた。
井上の試合後会見の一問一答は次の通り。
-大一番を終えて
「もう少し休みたいなと(笑)。でも本当に気持ちいい、最高の日になりました」
-スーパーバンタム級での戦い
「スーパーバンタム級という階級の壁は感じずに戦うことができた。フルトンはスーパーバンタムでは、大柄な選手だと思う。全然やれるなと証明できた」
-中盤からフルトンも適応してきたように見えたが
「慣れてきたというか、自分がペースを落としたというか。前半、1、2、3、4ラウンドを絶対取らせない気持ちでやっていた。前半ペースを譲らず、そこからはフルトンが出てこないといけない展開を作りたかった。その中で戦おうかなと思っていた」
-この試合のポイントは
「距離感ですね。どちらの距離で戦うか重要視してきた。身長、リーチでフルトン優位、その中でペースをとることをテーマにしてきた」
-試合後はタパレスに4団体統一戦を呼びかけた
「もちろんこちらはやる気でいる。タパレス陣営との交渉まとまれば、そういう形になる」
-L字ガードを使った
「フルトンのスタイルを研究する中で、L字は使えるなと。向かい合ったときに絶対にペースをとらせないのが作戦だった。L字で固めて、そこで圧を掛るのが狙いだった」
-7、8回から会場のKOへの期待も高まっていたが
「とりあえず判定でも勝つ。今日は判定でもというのは、頭にあった。ただ、どこかで倒したい思いもあった。練習を重ねていたパンチ、これは必ず当たるだろうと思っていたパンチが当たったので、よかった。突破口としての左のジャブ、ボディーは練習していた。散らしながら、前半は単発で持って行きながら、フルトンも落ちてきて、自分も距離感になれたところで右ストレートに繋げるというのを考えながら組み立てていた」
-スーパーバンタム級での試合、今までと違った感覚は
「やりがいもあったし、モチベーションも高かった。自分の中で大きな試合。すごく楽しく戦った。今までの戦いとはちょっと違った」





