「ＢｒｅａｋｉｎｇＤｏｗｎ８・５」（１日、都内某所）

　総合格闘家の朝倉未来が社長を務める１分最強を決める格闘技イベントが行われた。メーンでは人気選手の“闘う料理人”こめおと１０人ニキ改め超１０人ニキが対戦し、延長６ラウンドでＫＯ勝ちした。

　世紀の泥試合となった。公式ツイッターによるとＹｏｕＴｕｂｅの同時接続数は３５万人を突破。同じく無料配信だった先月のＲＩＺＩＮが３３万とされており、驚異的なコンテンツ力をみせた。ゲストで登場したお笑いコンビ霜降り明星の粗品も「ちょっと面白すぎますね」と、魅了された様子だった。

　ともにＢＤ４でブレークし、イベントをけん引してきた人気選手同士の互いに引退をかけた一戦は無制限の完全決着マッチに。体格差で押し込んでくる超１０人ニキに対して、こめおはカウンターで有効打を重ねていった。最初の１分では決着がつかず、延長戦に。延長１ラウンド目はゴングとともにこめおがラッシュをかけて手数を稼いだが、終盤に超１０人ニキが押し返した。延長２ラウンド目では超１０人ニキがラッシュをかけて、こめおが押し込まれる展開になったが、決着はつかず。互いにフラフラとなった延長３ラウンド目でもケリはつかない。

　延長４ラウンド目、膝蹴りを効かせて、押し気味に試合を展開。超１０人ニキは口から出血した。延長５ラウンド目の終盤には両者動けず、休憩する展開に。延長６ラウンド、究極の消耗戦の中、最後にこめおが力を振り絞っての左跳び膝蹴りを決め、超１０人ニキを沈めた。

　試合後、こめおは「負けたら引退って、めちゃくちゃ怖かった。自分の価値が失われるんじゃないかと思って」と吐露。「１０人ニキ、力強ぇ。余裕で勝てると思ったが、気持ちが強くて。そんな１０人ニキとＢＤ４から盛り上げてきました。１０人二キには引退してほしくないし、２人で盛り上げていきたい」と呼びかけると、超１０人ニキも「最初こめおさんと対戦決まった時、めちゃくちゃ怖くて、毎日眠れないぐらい怖かった。無制限、マジでヤバイっす。肺が何本あっても足りないです。視聴者許してくれるなら、ＢＤ９オーディション盛り上げていきたい」と、うなずいた。

　互いに引退をかけた戦いだったが、朝倉未来に撤回をお願い。朝倉も「面白かった。引退って誰が言ったか知らないけど、いいんじゃない」と、認めた。