井上拓「世界王者というスタートラインに立てた」王座獲得一夜明け会見 カットした左目は7針縫う

 激闘から一夜明けて左目の傷が痛々しい井上拓真(撮影・堀内翔)
 リボリオソリス戦の写真を手にする井上拓真(撮影・堀内翔)
 激闘から一夜明けて左目の傷が痛々しい井上拓真(撮影・堀内翔)
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 ボクシングWBA世界バンタム級王者となった井上拓真(27)=大橋=が9日、横浜市内の所属ジムで一夜明け会見に臨んだ。前同級4団体統一世界王者の兄・尚弥が返上したベルトの一つを奪還。「ホッとしている。兄が手放した4団体の一つ目を取ることができたので、まずはスタートラインに立てたかな」と心境を語った。

 前日の王座決定戦でリボリオ・ソリス(ベネズエラ)に3-0で判定勝ちし、念願の正規世界王座を奪取。「アドレナリンが出ていて朝方まで寝られなかった」と明かした。5回に相手の左肘が当たってカットした左目の上を7針を縫ったといい、試合の映像については「バッティングのところだけ見ました」と苦笑した。

 持ち前のディフェンスを生かした快勝だったが、内容には「まだまだ自分のやりたいボクシングはできていない。まだまだ伸びしろはあると思う」と満足せず。「より攻撃的な部分を出せるようにしていきたい」と課題を挙げた。

 今やりたいことを問われると「次に向けて練習したい。修正点はたくさんある。世界王者というスタートラインに立てた。練習で追い込んで自分を進化させていかなきゃいけないと痛感した」とどん欲に回答。「兄が手放した4団体のベルトを自分が集めるというのが最大の目標」とあらためて宣言した。

 次戦は指名試合を予定。大橋ジムの大橋秀行会長は「秋ぐらいにと思っています」と見通しを述べた。

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