昨年１０月１日に７９歳で死去した元プロレスラーで、参院議員も務めたアントニオ猪木さん（本名猪木寛至さん）のお別れ会が７日、東京・両国国技館で行われ、武藤敬司氏、蝶野正洋、藤波辰爾、棚橋弘至ら新日本プロレスの現役選手らも出席した。

　式典後に取材に応じた武藤氏は「来ている人たちもすごい人たちばかりで、猪木さんってやっぱりすごかったなと思う」と改めて実感。式典には一般来場者を含めると４８００人が参列した。

　猪木さんと同時にリングに上がったことでしか得られない経験もしてきた。「たぶん、猪木さんと一緒に汗を流して練習をした、試合をしたっていうのは、俺とかの時代まで。ということは俺も先日引退して、猪木さんの教えを直に感じたのは俺たちまでなんですよね。昭和の時代のプロレスは俺が引退したことでもしかしたらもう終焉かな」と語った。

　蝶野も猪木さんが亡くなったことで「一つの区切りは区切りだと思います。自分の中でも一つの区切りになるし、プロレスの歴史的にも一つの区切りになる」と話し、「でもそれを繰り返していくのが歴史ですから。自分も猪木さんの志の中で何かつなげるべきものがないのか、例えばボランティア活動だったりとか、社会貢献とか、そういうことは自分の中でやってきているので続けていこうと思います」と未来につなげることを誓った。