元2階級制覇王者・天海ツナミ 世界挑戦権獲得 38歳ベテランが10回TKO勝ち
「ボクシング・WBA世界女子ライトフライ級挑戦者決定戦」(9日、後楽園ホール)
元2階級制覇王者の同級9位・天海ツナミ(山木)が10回TKO勝ちし、21年7月に米国でWBO世界女子ライトフライ級王座を失ってからの再起に成功。WBA世界同級王座への挑戦権を獲得した。
天海は3連勝中と勢いに乗る同級10位・成田佑美(姫路木下)の手数を巧みな身のこなしでかわし、正確なパンチを上下に打ち分けて優位に立った。中盤以降は接近戦で被弾する場面もあったが、10回にロープ際で連打を浴びせてストップを呼んだ。
女子の黎明(れいめい)期からトップレベルで活躍し続けるベテラン。前戦の敗北後は38歳の年齢から引退も考えたものの、周囲の支えに奮起し現役を続行した。試合後のリング上で「ここからがスタートだと思っているので、世界で戦えるよう頑張ります」とファンに誓った。