「プロレス・スターダム」（３１日、大田区総合体育館）

　シングルの祭典「第１１回５★ＳＴＡＲ　ＧＰ」の開幕２連戦２日目のメインは、ワールド王者として連覇を目指す朱里と一昨年の覇者で前ワールド王者の林下詩美が激突。昨年１２・２９両国国技館の王座交代劇以来の対決は、意地のぶつかり合い。白熱戦は１５分時間切れかと思われたが、林下が残り４秒で豪快なハイジャックボムを決めて３カウントを奪った。

　朱里との対戦はここまで２敗３分けで、６度目の正直で初勝利を飾った林下は「朱里から初めてピンフォールを取ったぞ。さすがはチャンピオン、めちゃくちゃ強かった。でも最後に立っていたのは林下詩美です。大復活します。最高の夏をお届けします」と、復活を宣言するとともに２年ぶり２度目の優勝を誓った。

　初日に岩谷麻優を破ったＭＩＲＡＩが、２日目はジュリアも突破。左ラリアートからエビ固めの応酬を制してミラクル２連勝をマークした。春のシンデレラ・トーナメントの覇者は、夏もサクセス・ストーリーが続いているようで「２日間とも花道を自分の足で帰ってくることができました」と満面の笑顔。

　ジュリアに導かれ、怪覆面の一員として１・３新宿の年頭決戦でスターダム・デビューした２２歳は「ジュリア、あなたがいなかったら、ここに存在していません」と感謝。４月にはＤＤＭと決別し、朱里のゴッズアイに加入。朱里に鍛え上げられ、今回はジュリアから恩返しの白星をゲットした。

　スターライト・キッドは天敵の上谷沙弥をモモ☆ラッチで破って初白星。７・９立川大会で上谷のワンダー王座に挑んだ際は、無情の敗退劇に涙した。今回は４度目の正直で初勝利をあげ「ひとまず天罰完了」と、留飲を下げた。