KUSHIDAが3年半ぶり新日復帰!出戻りを謝罪「手のかかる後輩ですみません」

 「プロレス・新日本」(3日、後楽園ホール)

 約3年半ぶりに新日本に復帰したKUSHIDAが負傷から約半年ぶりに復帰したKENTAと6人タッグで対戦して勝利した。

 19年4月から米国の世界最大手団体WWEの第3ブランドNXTで活動していたKUSHIDAは6月21日の大会に現れて新日本復帰を表明し、IWGPジュニアヘビー級王者の石森太二への挑戦を要求していた。KENTAは1月5日の東京ドーム大会で棚橋弘至とノーDQ(反則裁定なし)マッチで対戦して鼻骨骨折、左股関節後方脱臼骨折などの重傷を負い、欠場を続けていた。

 KUSHIDAはアレックス・ゼイン、棚橋弘至と組み、KENTA、外道、石森組と対戦。ゼインが長時間捕まる苦しい展開だったが、石森と激しくやり合い、最後は棚橋とゼインが場外編隊飛行でKENTAと石森を排除すると、孤立した外道を自らでハンマーロックスープレックスで仕留めた。

 復帰戦を白星で飾ったKUSHIDAはマイクを持つと、「またこの新日本プロレスのリングでプロレスできて本当に幸せです。3年前新日本プロレスを辞めてWWEに行きました。かなえた夢もあったけど、かなわなかったか夢もたくさんありました」と、夢のWWE入りは果たしたものの、ロウとスマックダウンの2大ブランド入りを果たせなかった無念などを振り返りながら、契約を結んだ新日本へ「こうしてまた夢の続きを見れるチャンスをいただけたことに感謝します」と語った。

 続けて、兄貴分の棚橋に向かい、「新日本プロレスが甘くないことは分かっています。。いろんな声があることも知っています。SMASHという団体から受け入れてもらったり、出て行ったり、そしてまた帰ってきたり、手のかかる後輩ですみません。これからよろしくお願いします」と頭を下げると、棚橋に笑顔の抱擁で受け入れられた。

 インタビューでのKUSHIDAは「新日本プロレスとWWEを同一戦場で語るのはお互いにとって失礼に当たることだと思うので、アメリカの団体のこと(を語るの)は今日で最後になると思います」と前置きし、4月にWWEとの契約が解除になったことについて、「新陳代謝が激しい会社ですので必要にされなくなった」と説明した。

 続けて、再度かなわなかった夢に触れ、「それでも、NXTというグループで一生懸命できたので何も悔いはないし、胸を張って3年間生き抜いてきたと言えます。人によっては夢破れて戻ってきたという見方もあると思うし、そう見えても仕方がないと思う。でも、自分の中で半分満足感があって、やりきった」と熱弁。「信じてくださいと言っても、こればっかしは信じられないだろうから、これからも僕の姿を見守って下さい。そういうことですね」と求めた。

 そして、挑戦要求をしている石森に対し、「今のボクにとって最強の敵。倒しがいがあります」と闘志を燃やした。だが、石森は、KUSHIDAが今も米ロサンゼルスに在住し、試合の度に来日する方針を示していることで、「向こうのストロング(新日本の米国大会)に出て、実績作ってからこっち来ても遅くなかったんじゃないか」と疑問を呈し、「それとも俺から獲った方が手っ取り早いとか、その方が居場所確保に簡単だと思ったのか。なめられたもんだぜ。まだ受けるとは言わねえ。あしたもあさっても試合はある。とりあえず、KUSHIDANの価値を査定する。また挑戦は、いや、挑戦はない」と言い切った。

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