天心父の熱き思い 武尊にキックの未来託す「引退なんて考えないで欲しい」

 格闘技「THE MATCH」の世紀の一戦を制したキックボクシングRISE世界フェザー級王者の那須川天心(23)=TARGET/Cygames=の父で、TEPPENGYM会長の那須川弘幸会長が23日、ジムのインスタグラムを更新し、息子・天心と、激闘を繰り広げたK-1ワールドGPスーパーフェザー級王者の武尊(30)=GYM SAGAMI-ONO KREST=への思いをつづった。

 実現まで長きの時間を要した対戦を振り返り「THE MATCHの興行を創り出したのはまぎれもなく互いに自分団体の威信をかけ全てを背負って戦った天心武尊の選手の存在があったからだ。長年の間、私は色々な思いを感じ裏側で話を聞いてきました。私もそうですがビジネスを考えれば正論の話TOYOTAとNISSANが一緒になりますか?ですが、物ではなく生身の人の話です 正論を通すために7年もの間大人の事情で試合が行われることはなかった。天心が2015ブレイドで挑戦をしたあの日から、武尊くんと同じく土俵に上がる為にキックボクシングを盛り上げる為に何事でも天心は挑戦し走り続けて来ました。何度も繰り返す話し合い、それでも試合が組まれる兆しはなく、モチベーションも下がり天心も疲れ果てたのを感じTEAMと話し合いボクシングに挑戦することを決意しました。武尊くんにその気持ちが届いた時には既に遅く、皆さんの期待に応えることが出来ない、私は悔しかった。天心に話し、お前らは出来ない運命なんだよと2021年の年末に最後の結果を話しました」と、紆余曲折の交渉を思い返した。「正直話せないことばかりですが、その裏で話し合いが進みやっと決まった!キック引退を伸ばしてまでやる意味のある2人の戦い、最高の舞台での沢山の方々の思いが詰まったラストマッチ その中で、対抗戦の夢の対戦も実現しました。団体の壁を開き様々な論争を引き起こし満員になった東京ドーム 残酷な思いも残してしまった。私は間に立たされた2人の思いを裏方で知っている。6年間武尊くんに追いつくまで必死に走り続けた努力の塊 もう出来ないと知らされた絶望感 ボクシング界に挑戦を決意した天心 武尊選手も出来ないと分かりながら現実に向かい悩み苦しみ誹謗中傷を浴びながら耐え訴えかけてきたその思い。この2人を創り出した団体には責任がある。2人が苦しみ戦って最後に残してくれた思いを感じてるなら応えなくてはならない義務がある。沢山の方々を感動させた戦いの意味を深く考えていかなくてはならない 2人とも勝者であり、間違いなく格闘界の未来を変えるのは団体ではなく戦う選手達であるということ」と、両団体に呼びかけた。

 武尊には「ほんとは直接会って話しをしたかったのですが、武尊くんに1番伝えたいことがある。引退なんて考えないで欲しい。それは、これからのキックボクシング界の未来を変えて行けるのは天心ではなく武尊くんしかいないと言うこと。天心は武尊くんをサポートする義務があるということ」と、熱く呼びかけた。そして、今後ボクシングに挑戦していく息子・天心には「これから那須川天心はボクシングに挑戦しボクシング界を盛り上げる為に戦います。私的には残念な気持ちもありますが、契約書より大切な約束を守る為に全力でボクシング界に挑戦してもらいたい。一つの節目として、ボクシング界に挑戦する我が子を見守り、信頼できるTEAMにバトンを渡し、これからはうるさいことは控えて、天心の父親としてサポートしていきます。キック界に貢献し格闘界の歴史に名を残した自慢の息子 神童 那須川天心一緒に挑戦して来た道のりは楽しかった。。。最高の人生をありがとう。。。」と、感謝を綴った。

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